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第21話 やりたいこと大作戦
（さっきまでここにいたはずなのに……なんでいないの？）
自分がさっきまでいた――銀二の身体でいたはずの玄関前に、すでに銀二の姿はない。
（消えた、とか？ やだ、そんなの……！）
冬花は部屋から飛び出し、階段を駆け下りた。
――そのわずか数秒後。
「あ？ 何そんな慌てて追いかけてきてんだよ」
マンションからわずか数メートルほどの小さな公園前で、冬花は銀二に追いついた。
幸い、夕食時だからか公園や近隣に人の気配はない。
「はぁぁ……よかったぁぁ……」
「なんだなんだ？ もしかして消えたとでも思ったのか？」
「だ、だってほんのさっきまでいたはずなのに、すぐいなくなっちゃうから……」
「用が済んだのにいつまでも野良猫があんなとこにいるわけにいかねーだろ」
「そうなんだけどさ……」
銀二の姿を確認できてほっとした冬花だったが。
「……っ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
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