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ハロウィンお化け屋敷!シャドウ、本気出しすぎ!!
 1.ハロウィン準備中!今年の目玉は……?
 「うちのクラスは、お化け屋敷だってさ!」
甘坂 雨衣(あまさか あまい)が、カボチャ型のキャンディを頬張りながら言った。
 「お化け屋敷かぁ……まぁ普通だな。」
目蒲 安(めがま やすし)は、銀縁メガネをくいっと上げて、冷静なリアクション を返した。
 「いやいや、普通じゃないぞ!」
声裏 虹(こえうら こう)がニヤリと笑う。
 「だって今回の仕掛け人はコイツだからな……!」
 —— バッ!
 教室の隅、日陰に座っていた 影 道(かげ みち) が、
静かに顔を上げた。
 「……ん? なに?」
 その背後、床の影がゆらりと揺れ、
シャドウがにやりと不気味な笑みを浮かべる。
 「影の演出なら、俺に任せて。」
 その瞬間—— 教室が一瞬、闇に包まれた。
 「ぎゃあああああ!!」
「こえぇぇぇぇ!!」
 クラスの女子が悲鳴を上げる。
 「やべぇ、怖すぎる!!!」
芦野 勇(あしの いさむ)でさえ、ビビっている。
 「お化け屋敷っていうか……本物のホラーじゃねぇか!」
目蒲が思わずツッコんだ。
 「よし……シャドウ、お前はこのクラスの最恐演出担当だ!」
委員長が即決した。
 こうして、「害獣を使った最恐お化け屋敷計画」 が始まった——!
 
 2.最恐のお化け屋敷、開幕!
 ハロウィン当日。
 クラスの教室は、見事な「お化け屋敷」に仕上がっていた。
 🎃 目蒲のジグマが、本のページをパラパラめくる音を響かせる(雰囲気アップ)
👻 エコーが幽霊の声を完璧に再現(「助けてぇぇぇ……!」)
🌫 ウィズが天気を操作し、教室内に薄い霧を発生(幻想的な怖さ)
💀 ポン太がわざと「壊れた人形」をボロボロに修理(怖すぎるオブジェ)
 そして——
 「最恐仕掛け人、シャドウ」の本気が発動。
 「いくよ……。」
 影 道(かげ みち)が合図をすると、
シャドウが影と一体化し、廊下から迫り来る幽霊を演出!
 —— ズズズ……!!
 「えっ!? なんか影が動いてない!?」
「影から手が伸びてきたぁぁぁ!!!」
 お客さんの悲鳴が響き渡る。
 —— バサッ!!
 シャドウが影から突然、白い顔を浮かび上がらせた。
 「……見ぃつけた。」
 ギャアアアアアアア!!!
 「やりすぎだろ!!!」
目蒲が本気でツッコんだ。
 「ははっ、俺、ちょっと楽しんでるかも。」
影 道は珍しく、少し笑っていた。
 
 3.「もうやめてくれ……!」
 しかし、問題が発生した。
 「ちょっと……怖すぎて、みんな泣いてるぞ!!」
 クラスの女子が、
すでにお化け屋敷から脱出できずに ガタガタ震えていた。
 「……え、怖すぎた?」
影 道が首をかしげる。
 「いや、どう考えても怖すぎるだろ!!!」
「ホラー映画の最終形態じゃねぇか!!」
 そして——。
 「すみません、先生呼んできました!!」
 「先生呼ぶなぁぁぁぁ!!!」
 こうして、シャドウの本気が発揮されすぎたお化け屋敷は、途中で中止となった。
 
 4.「来年はもうちょいマイルドに……。」
 「……今年のお化け屋敷、大失敗だったな。」
 後片付けをしながら、目蒲がため息をつく。
 「いや、成功じゃね?」
円 真和志(えん まわし)が鉛筆をくるくる回しながら言う。
 「確かに……一番怖いお化け屋敷だった。」
ポン太が壊れたオブジェを見ながらうなずく。
 「いや、そういう問題じゃねぇんだよ……。」
目蒲は頭を抱えた。
 そんな中、影 道は静かに言った。
 「……楽しかった。」
 「え?」
 「俺、今まで影に隠れることばっかりだったけど……こういう風に目立つの、悪くないかもって思った。」
 「お、お前がそう思ったなら……まぁいいか……。」
 「でも来年は、もっとソフトな演出にしような!!!」
 全員が一斉にツッコむ中、
シャドウは ニヤリといたずらな笑みを浮かべていた。