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「クリスマスの願い事!ガンマの幸運で奇跡が起こる!」 🎄✨
1.クリスマス、みんなの願いごと!
12月、街はイルミネーションに彩られ、学校もクリスマスムード一色だった。
「なぁ、今年のクリスマス、サンタに何頼む?」
芦野 勇(あしの いさむ)が腕を組みながら言うと、甘坂 雨衣(あまさか あまい)がチョコを口にしながら答えた。
「チョコ食べ放題になりたい!」
「いや、もう俺たちサンタ信じる歳じゃなくね?」
目蒲 安(めがま やすし)は銀縁メガネをくいっと上げながら、冷静なツッコミ を入れた。
「ロマンがねぇなぁ! クリスマスは願いを叶える日なんだぞ!」
「ふむ、ならば……。」
その時、教室の隅から ある男が悠然と登場した。
「クリスマスの願いは、俺に任せろ。」
馬鹿 無治(うましか むじ)。
彼の肩には、もふもふのパンダのような害獣 ガンマ が乗っていた。
「俺とガンマがいれば、幸運の力でどんな願いも叶う!」
「嘘つけぇぇぇぇ!!!」
目蒲が即座にツッコむ。
「いやいや、こいつの“運の強さ”はガチだろ?」
円 真和志(えん まわし)が、鉛筆をくるくる回しながら言った。
「宝くじ当てたり、ジュースの当たり引きまくったり……。」
「まぁ確かに、運だけは異常にいいな……。」
「というわけで! 今年のクリスマスは 俺がみんなの願いを叶える!」
「……どう考えても、何かトラブルが起きそうなんだが。」
こうして、「ガンマの幸運でクリスマスの奇跡を起こす計画」が始まった——。
2.みんなの願いを叶えてみよう!
まずは ポン太と君原 角(きみはら すみ) の願い。
「クリスマスプレゼントがほしい……。」
「ふむ、それならガチャを回すのだ!」
うましかが適当に回したガチャポン—— なぜか特賞の超限定フィギュアが当たる!
「なにぃぃぃ!? こんな簡単に!??」
「ポンちゃんが……最高の状態で……!!」
「ほらな、ガンマの運の力よ!」
「マジか……。」
目蒲はあきれながらも、少しガンマの力を認め始める。
次は 甘坂 雨衣(あまさか あまい) の願い。
「チョコ食べ放題になりたい!!!」
うましかが商店街のくじを引く—— なんと「チョコ一年分無料券」が当たる!!
「きたぁぁぁ!! 最高!!!」
「やべぇ、マジで奇跡起こしてる……。」
影 道(かげ みち)すら、驚きを隠せない。
3.最大の願い!ホワイトクリスマス!?
「よし、最後は俺の願いだ!」
「……で、何を願う気だ?」
目蒲が尋ねる。
「決まってんだろ! ホワイトクリスマスにする!」
「…………。」
全員が無言になる。
「……いや、いくらガンマでも無理だろ。」
「いやいや、ガンマの運を信じろ!」
そして、うましかは ガンマの頭をポンポンと叩いた。
「よし、頼むぞガンマ! クリスマスに雪を降らせてくれ!!」
ガンマがもふっと丸くなり、金色の光を放った——。
4.奇跡のクリスマス!
翌朝——。
「おい、外見てみろよ……。」
クラスメイトたちが、窓の外を指さした。
「……え?」
目蒲が外を見ると——
銀世界。
雪が降っている。
「な……なにぃぃぃぃ!!?」
「うそだろ!? 昨日の天気予報、晴れだったぞ!?」
「ガンマ、ホントに奇跡起こしたのか!?」
クラスは大騒ぎになった。
「はっはっは!! これが俺の運の力よ!!!」
うましか 無治、大勝利。
5.「サンタクロースは……いる?」
その日の帰り道。
「……なぁ。」
目蒲が、ジグマを肩に乗せながらつぶやいた。
「サンタって、本当にいるのかな?」
「ふふ、どうかな。」
ジグマはふわりと羽を揺らしながら、目蒲のメガネに映る雪を見つめた。
「でも、少なくとも君の周りには“奇跡を起こすやつ”がいるよね。」
「……まぁな。」
その時だった。
「サンタなんて、本当にいるのか?」
どこからともなく、誰かの声がした。
「……え?」
目蒲が振り向いたが、そこには誰もいない。
ただ、街灯の下、白い雪の中に 黒い影がスッと立っていた。
「今の……誰?」
影のような存在——
ジョーカーが、静かにそこに立っていた。