💙「……またゲーム?」
翔太が俺の隣に座り、少し不機嫌そうに言う。
ゲームに夢中で返事が遅れると、すぐにその視線を感じる。
💜「うん、今めっちゃ盛り上がっててさ!」
楽しそうに返事をするけど、なんか焦点がずれてる気がする。
でも、どうしてもこの瞬間を楽しみたくてやめられない。
💙「ふーん…」
ふと冷たく返された声に、ちょっとドキッとした。
無視しようとするけど、翔太の気持ちがわからないわけじゃない。
💜「どした?機嫌悪い?」
💙「別に」
💜「絶対”別に”じゃないやつじゃん」
思わず笑ってしまう。こうやってちょっとツンとしている翔太が、俺は好き。
俺は翔太と目を合わせようとする。
💜「一緒にやる?このゲーム、協力モードもあるよ」
💙「…俺、下手だし」
💜「いいじゃん。一緒にやろ?」
返事も聞かずに、無理やりコントローラーを翔太の手に握らせる。
💜「こうして、ここ押して…あ、違う!そっちじゃなくて、こっち!」
💙「うるさい!わかんないし!」
それから、翔太にぐっと近づいた。
💜「ここね、ジャンプはこのボタンで─…」
と教えながら、翔太の手に手を重ねた。
💙「…近いって」
照れながら、顔を逸らすのが可愛くてたまらない。
💜「え?わかんないでしょ?ちゃんと教えてあげてんの」
💙「近い!もうわかったから」
💜「えー、だってこういうのってスキンシップ込みじゃないとー」
💙「スケベが」
💜「スケベで悪かったな」
ニヤニヤ笑う俺に、翔太は小さく舌打ちをしながらも、耳が赤くなっていた。
──数分後。
ゲームはなかなかうまくいかなくて、何度も失敗してるけど、翔太が楽しそうにしてるのを見れるなら、それだけで嬉しい。
💙「……なんか、楽しいかも 」
💜「だろ?ゲームもいいけど、やっぱ隣に翔太がいると最強だわ」
💙「……ばか」
そう言って、翔太は顔を赤くして目を逸らす。その姿がまた可愛くてたまらない。
すぐにコントローラーを置いて、翔太の肩に手を回した。
💙「えっ、なに…」
💜「頑張ってくれたから、ご褒美」
ぎゅっと翔太を抱きしめる。
抵抗することもなく、少しだけその腕に身を預ける翔太が、さらに愛おしい。
💙「……あんまりにゲームばっかすんなよ」
💜「うん。たまには翔太に夢中になるわ」
💙「”たまには”って、まぁ、いいけど」
そんなことないから!っと否定しながらも
、翔太の温もりに心がほっとする。
これからも、こんな温かい日常が続きますように。
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