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髙地sibe
ジェシー「障害を持っても出来ることは必ずあるから!」
髙地「はい、(涙)」
それからもジェシーさんはたくさんの場所へ連れてってくれた
目が見えないことを覆してくれた
こんなに幸せなのは始めてだ
昔から俺はずっと差別されてきた
道を歩いていると何度も蹴られたり、酷い時には邪魔って言われたこともあった
俺はそんな日々に耐えられなかった
初めのころは歩くことも辛いのに俺は差別をたくさんされた
「何で杖持ってるの?」
と何度も聞かれた
誰かに手を貸してもらおうとしても
誰も助けてはくれない
自分の歩く姿に何も気にしない人がほとんど
というより全員だった
「死にたい」という思いがよぎった
そんなときジェシーさんと出会った
ジェシーsibe
俺が医療のサポートをする人になったのは
ある理由があった
それは高校1年のころ
進路を考えて始めていたとき
外で買い物に行っていたら、髙地さんと同じ
目の見えない人が歩いていた
その人は誰かとぶつかって
ぶつかった人は目の見えないということも分からずその人を蹴っていた
俺はそんな酷い人がいるのだと改めて分かった
だからそんな人を助けたいと思い、医療に
ついて学んだ
それからしばらくして髙地くんと出会った
髙地くんが倒れたときはあの時のことを
思い出した
怖かったけど
医者に状況をよく説明できたから、
そして、少しでも役にたったと思うから
医療の知識を持ってて良かったと思った
髙地sibe
ジェシー「そうだ!一緒に花火見に行かない?」
髙地「え、でも…俺見えないですけど…」
ジェシー「いいんだよ、見えなくても」
ジェシー「それだけでも思い出だから」
その言葉は俺に刺さった
ジェシー「ここ、横断歩道だから気をつけてね」
髙地「はい…!」
渡ろうとすると
車が猛スピードで走ってきた
引かれる…と思った瞬間
ジェシーさんが庇ってくれた
ジェシーは引かれた
髙地「え……?」
何も見えないけど怖かった
ジェシーさんが引かれてたら…と
何度呼びかけても返事がない
でも…
ジェシーは最後、力を振り絞ってこう言った
「髙地くん…ありがとう…」
「これから…自信を持って…生きるんだよ…」
髙地はその言葉で雨のように涙を流した
ジェシーは病院で死亡が確認された
ー病院の個室ー
俺が花火の音を涙を流しながら聞いていると
俺の担当医の先生が来た
医者「優吾くん、悲しいし、寂しいよね…」
医者「ずっと支えてくれたの家族以外初めてでしょ…?」
髙地「はい…(涙)」
医者「ジェシーさんはね、きっと空から優吾くんを見守ってるよ」
医者「ジェシーさんへの感謝を忘れずに生きてね」
髙地「最後まで…優しかった…(涙)」
先生は優しく抱きしめてくれた
俺は全部の感情が溢れ出るように泣いた
そして空に向かってこう言った
「支えてくれてありがとう」
自分とは違っても ー完結ー