ああ、私は脇役か
それを自覚したのはしばらくしてからだった。
しばらくしてから…それは…私は嫌われものだと。やっと自覚してからだった…
ワタシノカオニハエガオガハリツイテイタ…
いつの間にかだった。これはいつの間にかだったんだ。私の所為なのか。それとも環境の所為なのか…
もがけど、もがけど下に沈むばかり。自分で自分を嫌い尽くせばいいのか。そうすれば私は”許される”のか。
「何に対して許しを請うているのだ」
知らない知らない。誰も教えてくれない。誰も私の声に耳をかそうとすらもしない。
“だって私は嫌われものだから”
駄目だ駄目だこんなんじゃ駄目だ!真面目に必死に足掻けば、考えて考えて答えを出して、よりよい関係を築こうと行動に出れば、自分をどうにか救おうと肯定すれば…なのに一体どういうことだ。
どうして….そんな”ナマエ”を私につけるの
どうして….私をそんな目でみるの
違う。答えは既に知っていた。全て私が惡いのだった。
そんな”ナマエ”をつけられるぐらいなら、いっそ病名を与えてくれたなら…少しは安心するのになあ。
…
皆は言うそれは自業自得だと。
….
私の何を知っているんだか
….
私になったこともないくせに
……….
今日も私は枕を濡らしたそれは私の中では当たり前であった。毎日泣くことは当たり前であると
…
相談?そんなものできない
……
だって”全部私が悪いから”恥ずかしくて言えないや
…
そして風邪をこじらせる
…
好みの偏見を集めて自身の性格は形成されていく…そして馬鹿にされる
…
ああこれは仕方ないや
…
そういって今日も。
…………
私は学校へ行く。
いつの間にか空っぽの教室の片隅で1人、本を読んでいた。皆は廊下や別の教室で友達とお喋りをしている。
私は少しだけ居心地を悪く感じトイレで時間を潰すことにした。
コメント
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初めまして!フォローして頂き、ありがとうございます!🙇 嫌われ者だと自覚して生きる主人公(?)ちゃんが、健気かつ酷で、 うおっと思わず声を上げました( `ᾥ´ )⁝ 「脇役」として描かれていますが、このお話では「主人公」として出ていることの皮肉さに気づき、鳥肌立ちました🐦