ーとある雨の日ー
鬼舞辻無惨(はあ,何故私が,産屋敷灘の会合に出なきゃならんのだ…。憂鬱でしか無い。早く帰って部下共に癒させるとするか…。)
鬼舞辻無惨 (…雨が酷くなってきたな…。ん…?何だあれは…?小さい…幼子か…?何故こんな大雨の日に1人で地面に座っているのだ…??)
鬼舞辻無惨 「…おい御前,何故こんな所に独りで居る。親は何処だ。」
少女 「……(首を振る」
鬼舞辻無惨 「はあ…逸れたのか…。着いてこい。私が送り届けてやる。」
少女 「……。」
鬼舞辻無惨 (…妙に無口だな…。家族と逸れて心寂しい…のか?まあ良い。早く送り届けて,城に帰るとしよう…。)
鬼舞辻無惨 「…は…??此処が御前の,住処だと言うのか…?」
少女 「……(頷」
鬼舞辻無惨 (…何と言うことだ…この幼子は…『虐待児』だと言うのか…?否,母親に話を聞かないと分からないな…母親は何処だ…?)
少女 「……(お辞儀」
鬼舞辻無惨 (私の杞憂だと良いのだがー…不本意ではあるが…少し様子を見るとしよう…)
鬼舞辻無惨 (?!何だ今の音はー…)
少女の母 「何帰ってきてんのよ!帰ってくんなって言っただろ!!」
少女 「……。」
少女の母 「…何よ?その目は!!」
少女 「……。」
鬼舞辻無惨(は…?!あの親…今あの幼子を叩いた…のか?!有り得ぬ!それでも母親なのか…?!)
少女の母「ほんっと!!アンタは気味悪いわね!お父さんが出て行ったのも!全部アンタのせいなのよ!!アンタなんか…アンタなんかがいるせいで!!」
鬼舞辻無惨 (もう我慢できん!!!)
鬼舞辻無惨 「…おい。御前。黙って見ていれば…それでも母親か?」
少女の母 「は?アンタ誰よ。いきなり入ってきて…それに私はこの子の母親よ?何やったって良いでしょ。アンタには関係無いことよ。」
鬼舞辻無惨 「私は鬼舞辻無惨だ。無限城の主であり,雨の中震えていた,この幼子をこの住処に送り届けた者でも或る。」
少女の母 「ふぅん??で??何が言いたいの?」
鬼舞辻無惨 「…一つだけ問う。御前はこの幼子を『愛して』居るのか?」
少女の母 「はっ。何を言い出すかと思えばー…そんな訳ないじゃない。元々望んだ『子供』じゃ無かったんだから。だから私がどうしようか勝手でしょ?『育ててやってる』んだから。文句言われる筋合いは無いわよ。」
鬼舞辻無惨 「…其れが御前の答えだな?分かった。来い。」
少女 「……⁈⁈⁈」
少女の母 「ちょっと?何処に行くのよ。」
鬼舞辻無惨 「…此の者は,私の城で『貰い受ける。』問題は無いな?」
少女の母 「はっ。別いいわよ。そんな子で良いのなら。幾らでも渡すわよ。…唯、『何も礼もなく』渡すわけには行かないわねぇ??」
鬼舞辻無惨 「…此処に謝礼は置いておく。これで良いだろう?」
少女の母 「ええ。良いわよ。じゃあねw『厄介者』さん?w」
少女 「……………………。」
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!