授業中、屋上にて。俺は恋人(仮)の神代先輩とサボっている。
「あーくーあーくーん」
「どーうーしーた」
「そういうのノってくれるタイプなんだ」
「ノらなかったら後で何か言われそうだし」
「えぇー」
さっき1度意識してしまってからずっと『可愛い』と思ってしまっている。
正直お互いそういう感情は無いはず。なのに、『かわいい』から『好き』に派生してしまったらもうどうしようも無い。
「アクアくん」
「ん?」
「くっついていい?」
「ん。」
冷たいなー、と言ってむっと頬を膨らます。
かわいい。じゃなくて…はぁ、自分に呆れる……
「アクアくん、膝乗って」
「…は?」
「ほーらー、」
「…ん。」
グチグチ言われる前に乗った方が早い。それに、人に甘えるのも、悪くないしな、じゃなくて!
神代先輩のこと考えてると、ロクでもないようなことばかり考えてしまう。しかも、顔も少し熱い。
恋だと分かっていても、何がなんでも認めたくない。
「アクアいい子いい子ー」
ぎゅー、と後ろから抱きしめられたあと、そう耳元で囁かれてから俺の頭を撫でた。
耳に囁かれ、「うぁっ」と変な声が出た。
「…」
ニヤニヤニヤニヤと顔がうるさい。
こんなのでも顔がいいせいでなんだか顔が熱くなってくる。
「アクアくん…?」
「そっ、、そういうのじゃ、ないから、そんなにニヤニヤすんな!」
「いてっ」
軽めにビンタしてから神代先輩の膝の上を離れる。
最悪だ。
「神代先輩、忘れてください、、」
「えーー??やだ」
「忘れてください……ほんとに、」
コメント
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/ やべ、リアルに 「ふへへへっ」 って言っちゃった((