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まったく、野蛮な星の住民は嫌だ。話し合いもせず、いきなり攻撃してくるとは! おかげで隊員の一人が負傷してしまった。この程度の傷なら船の治療装置ですぐに治るからいいものの、命に関わるものだったらどうしてくれるんだ!
とりあえず、サイコキネシスガンで空中に浮かせて動きを封じたが、さてどうしたものか……。と、そのとき、別の隊員がこう言った。
「どうせこいつらは後で我々を見た記憶を消すのだ。今のうちに、いろいろ調査しておこう」
それもそうだな。まずは離れた位置からスキャンしてみよう。……ふむ、なるほど。
「こいつらの表面は、人工物だな。皮膚や毛皮ではないようだ」
「ほう。それならはがしても大丈夫か」
サイコキネシスガンを操作して、人工物を一枚はがしてみた。
すると、中からもっと簡素な人工物が出てきた。おまけに、スキャンの反応を見るかぎり、
「心拍数などが上昇したな。これは、恐怖もあるが、……羞恥心? 恥ずかしさを感じているようだ」
「ほう、そんな高度な感情を持っているのか。しかし、なぜ羞恥心を感じているんだ?」
「もしかしたら、自分の体を見せるのを恥ずかしがっているのかもしれんな。だから二重に人工物をまとっているかもしれん」
「その仮説が正しいなら、もう一枚の人工物もはぎとれば、もっと羞恥心を感じるかもしれん。やってみよう」
もう一枚の人工物もはぎとってみた。すると、やはり心拍数などが上昇した。
「これで全部か。ふむ。この二匹、体の形が違うな」
「本当だ。片一方はここが出っ張っているが、もう一方は何もないな。オスとメスの違いか?」
「そうかもしれん。脚を開かせて、もっとよく観察してみよう」
サイコキネシスガンを使って二匹の足を開かせてみる。
「おっ、さらに心拍数や血行量が増えたぞ。どうやら、体の中でもこの部分を見られることに恥ずかしさを感じるようだな」
「もしかしたらそこがこいつらの弱点なのかもな。よく調べてみよう」
「ふーむ、これを見てみろ、この出っ張っている方には穴が1つだが、何もない方には穴が2つあるな」
「何の穴だろう。調べてみるか。とはいえ、これに直接手を入れてみるのは嫌だな。人工触手を使ってみよう」
そういうと隊員の一人が船から人工触手を持ってきた。起動させ、穴に挿入してみる。まずは出っ張っている方だ。
「これはおそらく、排泄器官だな。よかったよ、直接手を入れなくて」
「なるほどな。しかし、こっちは排泄器官が2つあるってことか? 不思議だな」
「そっちも調べてみよう。ははっ、足をばたばたさせて抵抗しているぞ。そんなことをしても無駄なのにな。それ!」
何もない方の真ん中の穴に人工触手を挿入してみる。すると、今までに見たことのない反応をした。
「うん? この反応は今までと違うな。……これは快楽か? どうやら、その穴は刺激されると快楽を感じるようになっているらしい」
「へぇ、おもしろい。中でいろいろ動かしてみるか。……おっ、出したり入れたりすると、体をビクビクさせているぞ、おもしろいな」
そうやって遊んでいると、ない方の顔が赤くなり、全身に汗をかきはじめ、そして体が大きくはねた。
「そこはどうやら生殖器官らしいぞ」
「へぇ、なんで生殖器官にこんな変な機能がついているんだろう?」
「もしかしたら、生殖行動を促すためかもしれないな」
「なるほど。ついでに、生殖行動も確認しておきたいな」
「形状からして、この出っ張っているのが生殖器だろう。だが、この状態では穴に入らなそうだな?」
「人口触手で刺激してみるか。……お、少し大きくなったぞ。これならいけるんじゃないか?」
「どれどれ。サイコキネシスガンで動かしてみよう。……うーん、なかなか上手くいかないな?」
「もしかしたら……こいつら幼体なのではないか?」
「なるほど、それなら生殖機能が弱いのもしかたないな」
「よし、別の場所で成体を捕まえてこよう」
「こいつらはどうする?」
「ここに置いておこう。おっと、記憶改ざん措置を忘れるなよ」
「了解」
(続く?)