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マンションの一室でお母さんが泣いています。
子どもは心配そうにお母さんを見つめて言いました。
「お母さん、どうして泣いているの?」
お母さんの返事はありません。ずっと泣いています。
子どもは心配になるばかり。
「お母さん、どこか痛いの?お母さんが苦しいの、僕悲しいよ。」
お母さんは嗚咽混じりにやっと答えました。
「お母さんはね、辛いの。体はどこも悪くないわ。心が、苦しいのよ。ごめんね、少し静かにしてくれる、かな。」
子どもはお母さんを心配して悲しくなります。けれど、黙ることは出来ませんでした。
「お母さん、どうして心が苦しいの?」
お母さんはついに限界がきてしまいました。
「それはね、あなたを愛することが出来ないからよ。どうしても、あなたが憎いの。ごめんね。」
お母さんはこの世の全てを恨んだようなとても細く切れそうな声で言いました。