決断した日から
僕はマッシュを避けるようになった
マッシュの心配するような顔と、元気がなくなっていく顔を見て
僕はマッシュを裏切るような気持ちになってしまった
マッシュ「…..寝癖くん、そんなに難しそうな本をずっと読んで平気なの…?」
寝癖「あぁ、大丈夫だ、お前はそれよりご飯食べてきたらどうだ」
マッシュ「…寝癖くんが食べる気になるまで食べないよ…..」
寝癖「そうか…なら食べようかな」背中を伸ばす
マッシュ「!!、ご飯の準備してくるね✨️」
寝癖「嬉しそうで何より」
僕はマッシュに内緒で薬を作っている、かなり強い睡眠薬と麻酔薬。
人の目ん玉取るとかしたくないんだが…こうするしか無いんだよな…
…嫌だなぁ
マッシュの苦しむ顔を両目で見ないといけないのか
耐えられるかな…
マッシュ「寝癖くん〜!!ご飯食べよ!!」
寝癖「あぁ」
1週間ぐらい経ったあとかな
マッシュがよく声を掛けてくるようになった
何でだろう…
歯磨きをしながら考えていた
ふと鏡を見ると
前の僕とは違う、悲しそうな生きる気力がないような顔をしていた
あぁ…そうか
お別れをするのが辛いんだ
両目が揃い、死者を蘇らせた場合、存在が消えてしまうのだ
この顔ならマッシュが心配するのも分かるな。
あんまりこういう事は考えないでおこう
僕は両目を揃えないという事は1度も考えなかった
何でだろう
どうしてあの人の事をこんなに想っている?
所詮赤の他人。
頭に聞いても分からなかった
もう諦めようかな
いや、だめだ。
僕が居ない方が良い
マッシュも……僕以外の人と幸せになるだろう
そう考えた時、胸が急に苦しくなった
寝癖「ッグ…..」
マッシュ「!?寝癖くん!!」
寝癖「ッ…….フー…大丈夫だ」
マッシュ「大丈夫じゃないよ、休もう」
ヒョイっと落ちあげられ、お姫様抱っこされながらベッドに降ろされた
マッシュ「ゆっくり休んどくんだよ!!」
寝癖「あぁ…」
マッシュはなんで僕をこんなに大切にするんだろうか、こんな顔も良いし声も良い、なんで僕なんだ??
寝癖「…マッシュ」
マッシュ「ん?」
寝癖「傍にいて欲しい」
マッシュ「…!!喜んで」
僕はまた…人の優しさに溶け込むのか………
まぁ…もういいや……マッシュと幸せに過ごせたら…
本当に?
僕のせいであの人は死んだんだよ?
君が死ぬべきだ
そっかぁ……
そうだよね………
薬を作るのは続けよう
この物語が終わるまで
コメント
1件
皆さんハート200ありがとうございます、こんなにハートを貰えるなんてびっくりしました...これからも寝癖とマッシュの物語を見てくださると嬉しいです