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仙崎ひとみ/九龍
#異世界
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(猛スピードで止まった馬車から、純白のドレスを着た少女が降り立つ)
偽聖女・リリア
「……あら? こんな汚らしい場所に、アルフレッド様がいらっしゃるなんて」
エルナ
(あの人は……前世で、私を裏切って王子の座を奪った、妹のリリア!?)
リリア
「お姉様、まだそんなところにいたの? 偽物の聖女が公爵様を惑わすなんて、万死に値しますわ」
エルナ
「うっ……!」
(魔力が……吸い取られる!? 彼女、前世より力が強くなってる……!)
アルフレッド
「……リリアと言ったか。私の領地で勝手は許さん。消えろ」
リリア
「ふふ、冷たいですわね。でも、街の人たちはどうかしら? ……今、この街に『呪い』を振りまきましたわ」
(街の人々が次々と苦しみ出し、倒れていく)
客A
「ぐあああ! 体が、体が熱い……!」
リリア
「これを治せるのは、真の聖女である私だけ。……さあ、アルフレッド様。その『偽物』を今すぐ処刑すると誓えば、助けてあげてもよくってよ?」
エルナ
「そんな……! 自分の目的のために、罪のない人たちを巻き込むなんて!」
アルフレッド
「……。……。……。」
(殺気立つ公爵。だが、苦しむ領民を見て拳を握りしめる)
エルナ
(……ダメ。アル様を人殺しになんてさせない。……私の料理なら、この呪いだって!)
エルナ
「リリア! 1時間だけ待ちなさい。……私が、その呪いを『食べて』消してやるわ!」
リリア
「は? 料理で呪いを食べる? ……いいでしょう。無様に失敗して、民衆に石を投げられながら死になさい!」
(背景:燃え盛る夕日)
エルナ
(勝てる……? いいえ、勝つのよ。私の『聖女のスープ』で、みんなを救ってみせる!)