テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
あの後俺は、十二村を担いで路地裏から出た。
暖かったはずの十二村の身体はだんだんと、冷たくなっていく。
その度に焦りが増えていく。
通りかがった人が救急車を呼ぼうとしたが、トマトジュースを飲みながら寝てしまったと嘘をつき、会社へ戻った。
会社へ戻ると、社長が出迎えてくれた。
「二人とも〜!!おっかえり〜!!無事に仕事をこなしてくれ…た……え?」
だが、十二村の出血量に驚いてしまい、言葉を失ってしまった。
社長は寝てるだけだよね?だとか、その赤いものはトマトジュースだよね?だとか言ったが、俺はそれを全て無視した。
認めたくなかったからだ。
十二村が、タヒんだ事を………。
認めたく……なかったのだ。
それから何ヶ月かたった。
俺はいつも通り仕事をし、家へ帰る日々を送っていた。
あの日から変わったのは、温かさや賑やかさがこの家から消えたことだ。
十二村のあの子供っぽさが、俺の中ではもう普通になってしまっていたんだ。
そう再び実感する。
隈は余計酷くなり、寝れない夜が続く。
寝れないので今日も、十二村が得意だったぷよ▫よやスマ▫ラをやる。
ほぼ毎日のようにやっているので、そろそろ飽きてきた。
それにそろそろ寝なければ仕事に支障が出そうだ。
あまり頼りたくないが、リビングの壁にある小棚から瓶をひとつ取り出す。
中身は錠剤で、規定の量取り出す。
それを水で飲み込む。
飲み込みずらかったが、無理やり飲む。
するとすぐ眠気が襲ってくる。
ソファに寝転び、目を閉じる。
十二村が今ここにいるなら、どういう反応をするのだろうか。
俺を心配する?
それともベッドへ連れていこうとする?
それとも……。
空想や妄想ばかりを考えても、十二村 結はいないのに。
ここには戻らないのに。
嗚呼…十二村に会いたい。
俺らしくない考えが頭の中をよぎる。
それだけ、十二村の存在がでかかったのだろう。
寝転んだまま、両手を上に突き出す。
十二村の服を借りていたため大きく、すぐに袖が落ちてきた。
腕には包帯や無数の切り傷があった。
浅いのから深いのまで。
定期的に襲われる名前の分からない感情?から、逃げるために、自分にバツをつける。
そして俺はそのまま眠りについた。
深い眠りに。
病み要素あんま無いかも…
むずいね口無さん。
コメント
4件
荼毘ー、、、十二村中心だったもんな 十二村の最後にあの言葉が 来るのはずるいよねぇ 薬とは言えど夢にも出てきそうだなぁ