「マダム・バートリーの館、か……」
僕は雑居ビルの一室の前で、手にした名刺と住所を見比べていた。
ともすれば高級なバーか何かかと思ってしまうようなゴシックな雰囲気の入り口。
大学生の男が一人で入るのは、すごくためらわれる。
「田中の奴、もう少しちゃんと説明してくれよ……」
――数日前。
「最近ツイてないんだよなぁ……」
雑談中の何気ない呟きに、田中が妙に目を輝かせて食いついてきた。
「だったら俺の叔母さん紹介してやるよ!」
「お前の叔母さん?」
「名字が羽鳥だから羽鳥の叔母さんって呼んでんだけど、占い師やってるんだ」
「占いなぁ……」
「マダム・バートリーって名乗ってんだけど*********************
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