フォークリフトが最後のパレットを積み上げた。
程なくして運転を停止したリフトを見て、ほっと肩の荷が下りた感覚がする。
それと気づかれない程度の吐息を零し、自然と引き上がる口角に、俺は珍しく達成感なんてものを胸に得たのだと知れた。
連日の昼夜を問わない勤務には骨が折れたが、終わってみれば、これもいい経験だと思える。
では、と踵を返すと、先程から隣に立ち、同じように納品に立ち会っていた、取引先の営業が深々と頭を下げて俺を迎えた。
反射的に、振り向きかけた身体が軋む。
「え」
「ほんっとーに! この度は申し訳ありませんでしたっ」
何を指しての謝罪かはすぐに察したが、俺は慌てて、両手を伸ばした。
「ちょ、そんな、大丈夫ですから」
直角のお辞儀は大層美しいが、そんなものは不要だ。
軽く肩に触れて、何とか身体を起こしてもらう。
「いやもう、こんなに遅くまで付き***********************
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