二×××年八月十二日……。
この日、日本で起こった『第三次世界大戦』によって日本の人口のおよそ三割が犠牲になった。
なぜそんな戦争が始まったのか、なぜそんな戦争をしようと思ったのかについての詳しい情報は一切分からない。(一部の数人を除いて……)
その戦争では、まるで何かを追尾するかのように北海道から九州までの広範囲を破壊し尽くした。
それによって、日本の人口は一億を下回ってしまった。
その戦争の影響で海外から労働者を雇おうにも彼らに給料を払えないほど、日本の国力は大きく低下していた。
そんな時、一人の幼女(!?)が提案した『とある計画』によって、彼女たちが生み出されることになる。
そう、それこそが人間のしぶとさとモンスターの生命力を宿した幼女たち『モンスターチルドレン』である。
モンスターチルドレンとは異世界にいる孤児や両親を失った幼い女の子たちに『とある五体のモンスターのエキス』と『特別なエキス』を配合して作られた液体をその子たちに注射し、より良い母体になるように強化された者たちの総称である。
その子たちは日本で生きていける最低限度の知識を身につけ、さまざまな経験をさせた上で特殊な手段を用いて日本にやってくる。
彼女たちは一人暮らしをしている童貞かつ彼女いない歴=年齢の二十〜三十歳までの成人男性の元に訪問し、事情を説明する。
それから先のことは、ご想像にお任せする。
国は『とある人物』の力を借りて、彼女たちが有害ではなく、日本を再建するためには必要不可欠な存在という認識を国民たちの記憶に擦り込んでいるため彼女たちを拒んだり、暴力を振るうことはない。(ただし、唯一、とある人物の力の影響を受けない者がいる)
この物語は、そんな『少子高齢化対策』として生み出されたことになっている『モンスターチルドレン』と戦争が起きた日に誕生した『一人の男の子』が中心となって繰り広げられる冒険譚である。
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対象外で草