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音葉るり
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玲奈
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コメント
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読み終わりました。転校先での孤立と、あやとくんの優しさにほっとする第1話でしたね。しおりちゃんの「喉が熱くなる」という表現に、言葉にできない切なさが凝縮されていて印象的です。迷子の女の子を助ける場面も、彼女の優しさが自然と滲み出ていて好きです。あやとくんの純粋な親切が、このあとどう変わっていくのか気になります。続きが楽しみです!
転校…私は今まで親しかった友達と離れて新しい出会いを求めた。 隣町の小学校では「何時から校庭使えるの?」とか、「今度一緒にさ、遊びに行こうよ。」なんて言っても、返ってきたのは出会いなんかじゃなくクラスのほとんどがグルのシカトだった。
家に帰るといつも喉が熱くなる。
「あの、しおりちゃん、なんか大丈夫?」
ある男子からそう声をかけられた。
「え…?」
話しかけられたことが嬉しかった。
「あ、ごめん!俺はあやと。最近なんか困ってるよね?」
「全然大丈夫だよ。ありがとうね、あやとくん。」
そう、私は大丈夫、私にも希望があるのかもしれない、そう思った。
「しおりちゃん、今度の日曜日俺と遊びに行かない?」
えぇーっと口に出したかったが今の私は出したところで余計蔑まれる。
「行きたいなぁ。」
あやとはなぜか自分に親切にしてくれる。
「行こうよ。」
私なんかを遊びに誘ってくれる。
「うん!」
明後日の日曜日の午前11時、私はあやとくんとショッピングモールに行くことになった。
私は張り切って慣れないお母さんのヘアアイロンを使いながら髪を整えた。ミサンガを作ってる私を母が見て微笑ましそうに言った。
「どうしたの?彼氏でもできた?」
少しムカついた。
「違うって!」
私はこのために蝶々結びを覚えてお母さんの綺麗な靴を履いた。
「行ってきます!」
充実している。とても嬉しいことだ。でも、前の学校だったらたくさんあるはずだった。だけどやっぱこれでいい、と私は思えた。
10時46分にショッピングモール到着した。子供の泣き声がした。
「お兄ちゃんどこぉ?」
私は今の自分と不意に重ねてしまった。
「大丈夫?君も寂しいの?」
「お兄ちゃんがどこか行っちゃったの。」
「私も探すね。お名前教えてくれる?」
「まり…」
3歳の女の子を置いてくなんてひどいなぁ。でも、それに事情があったりするのかなぁ。
遠くから声がした。
「あ、まり!」
「お兄ちゃぁん!」
私より少し背の高い男の子だった。
「あ、ありがとうございます。」
「いえいえ、大丈夫ですよ。」
少し気まずいなぁ。
「あの、連絡先繋ぎませんか?」
私は何となく繋いだ。なんか、繋ぐべきだと思った。
「あれ?11時2分…もうそろそろ行かなきゃ。」
「あの、ありがとうございました!」
「ありがとう、お姉ちゃん!」
完全に忘れてた。久しぶりにこんなに人と関われた。集まる予定だった、お店に急ぐ。あやとくんの姿があった。
「ごめんなさい、少し遅れちゃって…」
「あ、うん、今日服装めっちゃいいね!」
褒めてもらえた。
「ありがとう。」
「あの、これ。」
私は袋に入ったミサンガをあやとくんに渡した。
「え?あ、ありがとう。」
あやとくんはカバンに袋のまましまい言った。
「じゃあ、どこ行く?」