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白磁の首筋に舌を這わせつつ、拓人の手が優子の背中と腰を妖艶に撫で回している。
微かに掛かる男の息遣いが、くすぐったくも気持ちいい。
(この男…………女の扱いに相当慣れてる……)
腰回りを撫で回していた手が、少しずつ下へ伝い、優子の尻を掬うように触れ始めた。
「んうっ…………ちょっ……」
「括れた腰といい、形の丸い尻といい…………あんた、いい身体つきしてんな」
男は、女の背中にあったワンピースのファスナーを捉える。
静寂なスイートルームに、ジーッと音を立てて引き下げられると、優子は、情事の始まりを告げられたと感じ、身体を強張らせた。
「あれ? まさかその歳で…………処女なんて言わないよな?」
拓人が、冗談混じりに囁き、口角の片側だけ吊り上げる。
「ちっ……違うわよっ」
顔を真っ赤にさせながら、優子が反論すると、男は手際良く、ワンピースをハラリと滑り落とした。
下着だけの姿にさせられた彼女は、はたと気付く。
今、身に着けているのは、ファストファッションブランドのシンプルなブラとショーツ、キャミソール。
「まぁ…………しょうがないよな。今日、出所したばかりだし……」
拓人が困惑気味に呟きながら、舐めるように優子の身体に視線を這わせた。
「近々、あんたに似合いそうなエロいランジェリーを買ってやるとして……」
男はニヤリと唇を歪め、女の背中と膝下に腕を差し込んで掬い上げる。
「きゃぁっ……! ちょ……待っ……」
文句を垂れている優子に構わず、拓人は、俗に言う『お姫様抱っこ』をしながら、バスルームのドアを勢い良く開けた。
脱衣所で女を下ろすと、拓人はスレンダーな身体を抱き寄せながら、首筋に唇を落とした。
大きな鏡に映っている優子は、拓人の綺麗な手に身体中を弄られ、下着を剥ぎ取られている。
絶妙な感触で撫で回されている女の表情は、うっすらと唇を開きながら色付いた吐息を零し、気付くと一糸纏わぬ姿にさせられていた。
「さて…………長い事セックスしてないあんたの身体……」
拓人が、ぞんざいにスーツとワイシャツを脱ぎ捨てると、優子の腰を強く引き寄せる。
「じっくりと…………堪能させてもらおうか」
男はグイッと女の顔に近付け、吐息混じりに囁くと、手首を掴み、バスルームへ引きずり込んだ。