テラーノベル
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2人が写真を夢中で見ている後で、ほっと一息。
そして、ちょっと疑問を確認してみる。
「この写真は、いつの間に整理したんですか」
確かに、先生や川俣先輩が、スマホで撮っていたのは見た。
でももう整理してあるとは思わなかった。
「昨日、川俣さんがSNSで写真を送ってきてくれたのでね。私のとあわせて、今朝、とりあえずフォルダに入れたんです。まだ入れただけで、整理したとまではいきませんけれど」
色々撮れている。
まだ元気で、バシャバシャ川の中を歩いている彩香さんとか。
厚生棟のコンビニで買った、大きいチキンに、かぶりついている美洋さんとか。
先生宅手前の坂で走って、皆を抜いていく先生とか。
楽しかったな、と、思い出す。
疲れたし、色々、眠かったりもしたけれど。
「悠君、見終わった。次の写真」
彩香さんが、僕にそう請求。
「はいはい」
ビューワーを閉じて、またフォルダの画面に。
「次は、どれにしますか」
「これ、これ、この釣りってある奴」
「はいはい」
という訳で、同じ手順でビューワー起動。
写真に写っているのは、合宿の帰りに案内して貰った堤防の先端部分だ。
川俣先輩と見知らぬ先輩5人で、竿を出している。
釣れている写真もある。
魚の大きさも、色々。
小さいのが3匹かかって、自慢げな、知らない先輩とか。
ちょっと大きいのの、針を外しているところとか。
「こんなに簡単に魚って、釣れるんですか」
彩香さんが先生に尋ねた。
「調子がいい時は冗談みたいに釣れますよ。駄目な時もありますけれどね。釣りだと、夏に伊豆遠征した時の写真が凄いですよ。魚の数も大きさも種類も、この辺と色々違って楽しかったですね」
「でも遠征って、お金がかかりませんか」
「1泊2日で、宿泊費交通費あわせて1人3,000円ですね。行き帰りは私の車だし、泊まりはバンガローですから。ただ今年は、この人数ですと4,000円位になるかもしれませんね。人数が少ない分、費用を割れませんから」
「それ位なら、何とか大丈夫かな」
彩香さんが、そう言って頷いた。
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