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王子様がお姫様

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王子様がお姫様

14 - 【第13話】キミが欲しい、そのひとことが欲しい夜

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2022年11月30日

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この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません。


「七瀬、大事な話があります……。先延ばしにして来ましたが、今日こそ……決着をつけましょう」

(西園寺さんと王子の許嫁さんが、まさかの知り合い?)

英次との偶然の出逢いを期待し、

銀座へとやって来た恵里菜。

そんなふたりは行きつけのブランドショップの、

カウンター裏で鉢合わせるという珍事を引き起こした。

その珍事の原因である英次の許嫁、七瀬との関係を、

英次が静かに語っていたその時……。

七瀬の前に西園寺が姿を現したのだった。

「唐澤さん、あれはいったい……」

「……今は静かに」

恵里菜の唇に英次の繊細な人差し指が舞い降りる。

英次は恵里菜に頷きかけると、

七瀬と西園寺に視線を戻した。

「七瀬……私とキミは住む世界が違うんだ。だから、この関係に終止符を打とうと思う」

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