テラーノベル
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全てが赤黒く染まった巨大な黒い屋敷。
その中心であるダイニングルームで、大人へと成長したルナとレイが隣同士に並び立ち、2人を静かに囲むように、白黒の奇妙な仮面を付けた従者全員が綺麗な円を描いて並んでいる。今日来た新しい従者もふらつきながらもしっかり並んだ。
🦇「これで、私たちの役目は終わりだね」
🐦⬛「うん。屋敷も僕達も満たされたね」
大人になった2人は、そっとお互いの体を抱きしめ合ったその瞬間。
ぶわっと屋敷の真ん中から、全てを包み込むような眩い光が溢れ出した。
光に溶けるように、まずは従者達の体が、足元からさらさらと砂のように消えていく。
次に、血のように赤かった屋敷が光の中に消えていく。
最後に残されたルナとレイはさらに強く、ぎゅっとお互いを抱きしめ合った。
🐦⬛「次の門番、頼んだよ」
🦇「ええ。………さぁ、行きましょう」
2人は光となり、静かに消えた。
しばらくして、何も無い森の中にぽつんと白い屋敷が生まれた。それは、汚れ1つ無い全てが真っ白で美しい屋敷だった。
コツコツと足音が響く。真っ白な屋敷の扉が開き、中から2人の幼い子供が出てきた。2人とも灰色の髪に紫の瞳の子とピンクの瞳の子だった。まだ誰も迷い込んでいないため、従者がいない。
2人の子供は顔を見合わせ、無邪気で、どこか不気味な笑みを浮かべた。
「私たちの役目を、果たそう」
「そうだね。僕達は門番だから」
まだ誰も知らない、新しいお茶会がここからまた始まる。幼い2人はまっさらな白い空間を見つめ、声を揃えて怪しく微笑んだ。
「──さぁ、始めよう」
(完)
コメント
3件
「真っ白な輪廻」、完結お疲れ様でした…! 最後のルナとレイがそっと抱きしめ合って光に還るシーン、すごく綺麗で胸がぎゅっとなりました。全てが終わって、また新しい白い屋敷と幼い2人の門番が始まる…輪廻の構造が美しくて、ダークな世界観なのにどこか救いがある終わり方だなって思いました。もなさんの紡ぐ物語、静かに染みました。素敵な作品をありがとうございます🕯️
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花桜月華
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ruruha
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