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3年前。実の姉による虐待のでっち上げにより、愛する息子・朝陽と引き離されてしまった絹は、偶然見かけたポスターを頼って、霊貴冥孤の元を訪れていた。
霊貴冥孤は静かに絹の顔を見つめると、不意に口を開いた。
「浦添さん・・・」
その一言だけで、店内の空気が張り詰める。
「あなた・・過去に逮捕された事がありますね?」
絹は目を見開いた。
「わ、分かるんですか?」
霊貴冥孤は薄く微笑む。
「ええ・・・分かりますよ」
さらに淡々と言葉を重ねる。
「なんでも、息子さんを虐待していたようですね」
「そんな事まで?」
絹の表情は驚きに染まる。
「それから貴方は、息子である
朝陽くんと離れ離れになった」
「は、はい・・・」
霊貴冥孤は一度目を閉じ、静かに頷いた。
「しかし──」
絹は胸に手を当て、震える声で答える。
「ですから私は、息子と再び暮らす日を──」
しかし、その言葉を遮るように霊貴冥孤は静かに告げた。
「ですが、あなたの亡き旦那様は
嘆いてらっしゃいますよ」
絹は思わず息をのむ。
「は?だ、旦那が?」
霊貴冥孤は表情一つ変えず、続けた。
「貴方は自らが犯した罪を自覚して反省するべきと」
「え?」
絹は困惑したまま首を傾げる。
「なに・・・それ」
霊貴冥孤は穏やかな口調のまま言った。
「確かに貴方は罪を犯しました
ですがご安心ください」
そして絹の手を両手を包み込み、祈るように目を閉じる。
「神は全ての人々をお救いくださいます」
沈黙が流れる。
「貴方は──」
その言葉が続く前に、絹は静かに立ち上がった。
「すいませんが、帰らせてもらいます」
絹はそう言うと、霊貴冥孤の元から去った。
◇ ◇ ◇
絹は現在へと意識を戻し、静かに息を吐く。
「霊貴冥孤が代弁した旦那の言葉が
どうも本当とは思えなくて、私はすぐに帰った
それからその店には一度も行ってないわ」
少し寂しそうに笑う絹を見つめながら、信愛は腕を組み、考え込む。
「確かにおかしいですよね」
#普通
野々さくら
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805
44
ありあ
159
皆の視線が信愛へ集まる。
「霊貴冥孤が本当に旦那さん、つまり
朝陽くんのお父さんの声を代弁してたんなら
絹さんが虐待してたんじゃなくて
痴癇が原因だって知ってた筈ですもんね」
茜も深く頷く。
「そうだよね」
絹もその言葉に静かに同意した。
「そう・・・だから怪しいと思って すぐに帰ったの」
焔垂は腕を組んだまま、何も言わず考え込んでいた。
コメント
1件
ええ〜っ!?第127話、めっちゃ気になる展開すぎる!!😳✨ 3年前の回想で、霊貴冥孤が絹さんの過去をずばずば言い当ててくるとこ、マジで鳥肌立った…!しかも旦那さんの代弁って言いながら、痴癇が原因ってことに全く触れてないの、確かに怪しすぎる…😤💦 絹さんが「なにそれ」って困惑して、すぐに帰った判断、めっちゃ正解だと思う!直感って大事だよね〜。信愛ちゃんの推理も冴えてるし、焔垂くんの無言の考え込みも気になる…!次が待ち遠しすぎるんだけど!?🔥💕