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「んふっ…………んっ……はあぁっ…………あんっ」
特別室には、淫らでネットリとした水音と瑠衣の喘ぎ声だけが漂い、彼女は時折、腰をビクリと震わせている。
瑠衣の濡れた秘部に顔を埋め、腫れ上がった蕾を舌先で舐め転がしていた男が、不意に顔を離した。
「お前……」
色白の細い身体に覆い被さりながら、組み敷いている彼女の瞳に鋭い視線を突き刺し、低くて渋めの声音が、瑠衣の鼓膜を優しく揺らす。
「愛音なんて名乗ってるが、俺はお前が誰だか分かっている。お前の本当の名前、当ててやろうか」
男の言葉を聞き、瑠衣は鼓動を跳ね上がらせつつ、大きな瞳を見開いた。
長い指先が、彼女の唇の右横に付いてるホクロを、ゆっくりと撫でる。
「まさか、こんなに淫乱な女になっているとは、思いもしなかったがな……」
緩く癖の掛かった長めの前髪を掻き上げながら、形の整った男の唇が嘲笑混じりに不敵に歪む。
「あなたは…………だ……誰です……か……?」
「俺が誰だか、まだ分からないか? まあいい。そのうち分かるだろう。まずはお前の身体を堪能させてもらうとしようか」
言いながら、男は避妊具を慣れた手つきで素早く装着させ、柔肌の脚を大きく開いた。
「なぁ? 愛音…………いや、九條——」
聳り勃つ肉杭に手を添え、ヌラヌラと妖しく輝く陰裂に当てがうと、膣口を数度擦り上げる。
「——瑠衣っ」
男は彼女の瞳を射抜き、本名を呼びながら一気に腰を突いた。
「あああぁぁっ……」
子宮の奥に広がる強烈な刺激に、瑠衣は背中を弓形にさせる。
「お前……セックスの時…………いい声で……啼くんだな……」
息を弾ませながら、陰茎を緩慢に律動させる男は眉間に皺を寄せ、苦悶とも快感とも取れる表情で瑠衣を強く突き貫いている。
「ヤバっ……もう…………イキそう……だ……っ……」
細く括れた腰を掴み、男は徐々に腰の動きを速めていくと、彼女は発情期の猫のように喘ぎ続ける。
「ああぁっ……あっ……あっ…………あうっ……あんっ……っ…………んあぁっ……ああぁぁっ」
「っ…………ぐっ……ヤ……ヤバっ……イ…………イッ——」
瑠衣の中に、ドロっとした熱が避妊具越しに放たれ、埋め込まれた肉槍が心臓のようにドクドクと脈を打っている。
男が絶頂を迎えたと同時に、彼女はベッドの上で気を失っていた。