おりひめばるつ!
なんっもいい人向け!
スタート!
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甲斐田「えー…みなさん、本日は集まっていただきありがとうございます」
甲斐田「まぁ…みなさんもご存知の通り…フ景罪が喧嘩をしまして」
甲斐田「しかもどっちが悪いとかじゃなくて普通に喧嘩」
弦月「まぁ…そこで僕達、来週の花火大会で何か起こそうと!」
弦月「2人はどうおもう?」
星川「星川はいいと思う!てか普通に行きたい!」
山神「やまも行きたーい!てか賛成!」
甲斐田「おいおいそれ大会優先だろ…」
星川「いやだって…フ景罪の喧嘩でしょ…、?」
弦月「今回のはちょーっと違うんだよね〜…」
山神「……フミちゃんがなんかやっちゃった系?」
弦月「まぁ…そんな所」
星川「………!」
星川「ご、ごめん…」
甲斐田「…まぁ星川さんだけじゃないよ、よく喧嘩するアイツらも悪い」
星川「………うん、」
嫌な静寂が僕達を包む
こんな時に切り出してくれる長尾が今日は居ない
そんな長尾達の為だ、ちゃんとしなきゃ
甲斐田「でさ……、!」
甲斐田「ただ、花火大会連れていくだけじゃ…ちょっとじゃん?」
甲斐田「だから、いい案ないかな?」
山神「うーん…あ、こういうのはどう?」
山神「花火の前に3グループに別れて、2人で孤立させる!」
山神「流石に人混みの中で距離を置く2人ではないでしょ〜」
弦月「僕はいいと思う!」
星川「星川も!」
甲斐田「よし、それじゃあそれで決まりかな!」
甲斐田「それじゃあそのお祭りの詳細なんですけど………」
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8月2日_
長尾視点_
長尾「………」
アイツら2人から浴衣でここの公園来いとは言われたけど…
なにすんだ……?
こんな人混みで話し合いする訳でもねぇよな……
甲斐田「あ、いたいた!」
弦月「景く〜ん!」
長尾「あ、」
俺の前に現れた2人も浴衣姿
コイツらの浴衣姿久しぶりに見たな…
長尾「……ここでなにすんの?」
甲斐田「今日さ、花火大会だろ?」
甲斐田「お前を励ますために一旦楽しいことやりたいなって!」
弦月「晴くんが思い付いたんだ〜!褒めてあげてよね!」
長尾「は、はぁ……」
すると背後から声がする
星川「おーい!!!」
山神「やっほ〜」
そして会いたく無かった人とも目が合ってしまう
だけどそれに少し嬉しくなってしまう
ほんとは会いたかった人
フミ「………」
長尾「ぁ……」
そういうことかコイツら…
流石に俺でも気まずいぞ……?まぁ、俺らが悪いんだけど…
弦月「それじゃ、こっから2人組行動ね〜!」
山神「月語ル、晴レ星、フ景罪ね〜」
長尾「え、ちょ………」
甲斐田「それじゃ、花火の前にあそこの河川敷集合ね」
星川「それじゃ解散!!」
長尾「ちょっと……!」
まるで俺の声が聞こえて無いのかそれぞれ散ってしまった
藤士郎の方見たらウインクされたし……
ここで謝れってか……?
長尾「……」
フミ「ッッ……」
フミ様の方を見ると薄く涙を浮かべておりこの場から離れたそうな顔をしていた
だとしてもあの4人が用意してくれた場と言うことは向こうも分かっているのだろう
長尾「あー…フミ様」
フミ「な、なんですか…?」
こちらから話しかけたとはいえ、なんと答えればいいのかわからない
この気まずい空気の中、普段みたいに話せるわけもない
長尾「えっと…その、」
フミ「……」
フミ「長尾さん、お腹空きました」
フミ「何か食べません?奢りますよ」
長尾「……!」
さっきまで怯えていた人とは思えない程の軽い声でこちらを見てくる
フミ「…食べないんですか?」
長尾「いや…確かに腹減りましたね」
長尾「でもいいんですか?俺、結構食いますよ」
フミ「承知の上です」
そのまま2人で屋台を周る
いつもなら賑やかな2人の間を静寂が繋ぐ
長尾「あ、わたあめ」
フミ「食べる?」
長尾「じゃあ…食べます」
フミ様がわたあめを買ってくれる
フミ様は砂糖味、俺はいちご味
長尾「はむっ……」
口の中にいちごの優しい甘さが広がる
ふと横を見るとフミ様が微笑みながらわたあめを食べていた
そこでふと思ってしまった
“可愛い”
フミ「……な、なんか我の顔についてる、?」
長尾「っえ、?!//いや…なんでもないっす!!」
フミ「そ、そうですか……」
長尾「…おいしいっすか?」
フミ「え、まぁ…はい、」
長尾「ふふ、よかったっすね」
フミ「…なんですかそれ笑、」
長尾「いーえ?笑笑」
そのあとはもう簡単な事だった
2人を繋いでいた静寂の糸を断ち切り2人の間には笑顔の花が咲いた
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弦月視点_
山神「2人さ〜仲直り出来たかな?」
弦月「出来てるでしょ?あの2人だよ?」
弦月「あ、金魚すくい」
山神「お、やろやろ〜!」
金魚すくいの屋台に近づいた時
フワリと嫌な感じがした
弦月「ッッ…!」
弦月「魔……?」
山神「どうかした?」
やまが僕の顔を覗き込む、 それと同時にだろうか
やまも嫌な気配を感じ取ったのだろう、眉間にしわが寄る
山神「なーるほどっ」
弦月「全く…今は景君達の方に集中しなきゃだからなぁ……」
弦月「魔なんかに邪魔しないで貰おうか」
山神「やまも同感だわ〜」
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