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「どうして!!!!」
怒鳴り声が聞こえる。
魔理沙の声だ。床に地響きがなるような音がする。
私がこうなったからだろう…私のせいで魔理沙が怒鳴った。
魔理沙も悲しいのかな。あんなに心配してくれた。早く、戻らないと
でも…でも…でも
足が…動かない
なんで?…手も動かない…
私は足と手を見た瞬間絶望した。
現実じゃない…こんなの
現実じゃない!!!!!
どうして…私が何をしたって言うの。なにをしたの。私が
動けない。動くことが許されない。
助けて。私を助けて。誰か…助けて
夜が来た。眠れない。今朝の魔理沙の怒鳴り声が記憶にずっと残る
私のせいだ…
今頃、私が動けたなら。
砂になんて、ならなかったら
今頃、魔理沙は元気だった…怒鳴らなかった…
私のせいだ…私のせいだ…!
ごめんなさい…私のせいで…!
言葉が出ない。何も言えない。
静まり返る永遠亭。もう全員寝たのだろうか
眠れない…
「…」
…ぇ…
人影?誰かいる?誰…?
「誰なの……あんた…?」
「…」
何か喋ってよ…
人影は黒かった…とても黒い。
「誰?喋ってよ…?」
「…」
…消えた?
消えた…人影は消えた。
誰だったのだろう
分からない
気ずけば私は眠っていた。
「起きなさい」
…?紫の声だ
「紫…どうしたの」
私に元気は無い。動く気力もない
「やっと…やっとよ」
「やっとって…何が?」
「あなたの砂化が…やっと治るの」
「えっ…やっと…!」
紫が手を握る。
私は周りが眩しくなった。気ずけば眠っていた。起きると…その先は、博麗神社だった。
私、なんで神社に戻っているの?
手元を見る。
戻っている。手足が。
良かった…本当に良かった
「霊夢!おーい!」
「魔理沙!」
魔理沙が笑顔で飛んでくる。
「良かったよ!…本当に良かったよ…!」
魔理沙の目は泣いている。涙がポロリと、私の目からも出てきた。
あぁ、本当に良かった
でも、まだ終わらない。
あの黒い人影…あの時私を倒した黒い妖怪と姿が一致している。
あの人影が、幻想病の…発生源だ!
霊夢編 終
次回…魔理沙編