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ナチが病んでる!?あまり見たことがない作品でしたがきっとナチは謝りたかったんでしょうね。そしてこんなことを聞くのは本当にご法度ですが主さんは病んでいませんか?大丈夫でしょうか?知ったかぶりしてすみません、でも心配です(もし不快に思われましたら消してくださいm(_ _)m)
死ネタ○ OD表現○ リスカ表現○
政治的意図はございません
やりたくて…やった訳じゃない
やりたりたいことばかりを、やった訳じゃない
ただ、ただただ
取り戻したかっただけ
「ただ…それだけ」
それだけ?ふざけるな
逃げるな、お前が逃げるな
分かってる、逃げたら駄目だって、そんなこと
…ごめんな…ほんとうにごめんな…巻き込んで…
「ナチ?」
ふと、声が聞こえた。顔を上げてみた。
「わっ」
驚く声がした。イタ王だった。
「イタ王か。どうした?」
尋ねた。いつも通り、、
いつも通りの表情で声色で、いつもの『ナチス』を演じた。
「いや、ボーとしてて…疲れてるのかなって」
「そうか…心配かけたな。大丈夫だ」
「…そう…なんね…」
最近…心配をかけることが増えた気がする。
嗚呼…また、心配かけた
大事な人に、心配をかけた
迷惑をかけた
そうやって、そうやって…俺は…
落ちた
心配をかけることは迷惑をかけること…。
行けないことだと言い聞かせて、罰として傷をつけた。
時たまに、その傷を隠さなければならないと言うことを忘れそうになった。
ザクッ
「った…」
深く切りすぎたらしい。けど…
「次からは…これくらいがいいか」
腕は…もう傷だらけだった。治りかけの傷も上からえぐった。痛かった、でも、でもそれが…自分の罰からいつの間にか快楽に変わっていた。
薬にも手をつけた。上手く眠れなくて、苦しくて、楽になれると聞いたから。
寝て…起きてみたら歩けなくて…起き上がれなくて…苦しかったけど…
なんでだろう…その苦しみさえも慣れてしまった。
それで、負けた。領土は新しい世代に引き渡した。俺はドイツに、日帝は日本に、イタ王はイタリアに。
そして久々に、枢軸のあの3人と会うことになった。
「久しいな」
そう声をかけた。
「ナチ?」
イタ王は…なぜか心配そうな顔をしていた。
「…大丈夫ですか?」
日帝も…同じように聞いてきた。
そんなに…顔色悪いかな…
「ごめんな…」
声は多分二人には聞こえてただろう。
『ー!!!!』
なにか言ってる…でも、わからない
でも、ただ、本当にごめんな、こんな痛いことを仲間にしてごめんな。
ーごめんなー
あれ…
なんに対して…謝ってるんだろう…
血塗れの屍が、目の前にあった。血に濡れた自分の手が目に写った。頬に、生暖かいなにかがついていた。
口に鉄の味を感じた。すこしだけ、痛みを感じた。
自分で刺したんだ…心臓
仲間の、イタ王の、日帝の心臓も…俺が刺したんだ…
視界がぼやけた。なんだかふわふわとした。痛いとは…感じなかった。
ごめんな
暗闇の中に…いや白い…なにもない中に…
ぽっかりと穴が空いたように…
意味もないのに
そう呟いた。
『 』
なにか…聞こえた気がした。でも、なんなのか分からなかった。恨み言なのか、はたまた…
でも、どちらにしろ聞こえなかったからどちらにしろ同じだ。
もう終わったんだ…
だからもうみんなで一緒に寝よう