🖤蓮side
俺は男が好きだ。
ジュニアの頃から色んな先輩と関係を持って来た。Snow Manの中に仲間がいるのか分からないけど、俺には加入前から既に目を付けている先輩がいた。
渡辺翔太。
みんなからしょっぴーと呼ばれ愛される彼は、まさに俺の好みにぴったりだった。
まず、顔が好きだ。
俺も容姿はよく褒められる方だけど、しょっぴーも相当なイケメンだと思う。
メンバーの中で一般にゲイ受けする見た目なのは岩本くんだが、筋肉質はあまり俺の好みじゃない。
か細くて、色白で、少し跳ねっ返りなくらいが俺は好きだ。
翔太くんは、まさに俺の好みを具現化したような人だった。
🖤よろしくお願いします
俺と関西から来た向井康二とまだ中学生だったラウールを加えて、俺たちはSnow Manの新メンバーとしてデビューを目指すことになった。
俺は当時、他グループとの掛け持ちもしてたりして、むちゃくちゃ忙しかった。
翔太くんと出会ったこともあり、俺は男遊びはやめにして、日々レッスンに打ち込んでいた。
大事な舞台の稽古が佳境に入った頃、翔太くんが倒れた。
翔太くんは白い肌をさらに白くさせて、長椅子に横になって少しも動けなくなってしまった。俺たちは休むわけにいかないから、横目でちらちら見ながら稽古を続けていたが、寝返りを打った翔太くんが、あっ、と思うまもなく床に落下してしまった。
💙いって………
❤️大丈夫?
俺より遠くにいたはずのに、すぐに肩を貸して助け起こしているメンバーがいた。
……邪魔だなこの人。
宮舘涼太くんだった。
驚いたことに翔太くんの幼なじみで、生まれた病院も同じなのだと後で誰かから聞いた。
あの人、俺と同じ匂いがする。
翔太くんは怪我はしてなくて一安心だったけど、そのままスタッフに連れられ、ホテルに帰って休むことになった。
寂しかった。
Snow Manへの俺の加入が正式に決まった時にこの宮舘くんも一緒だと知った。
俺は宮舘くんとはあまり話したことがなかった。
口数も少なく、あまり主張するタイプじゃない。黙ってると怒ってるみたいで、あまり近寄りやすいタイプではなかった。
俺は長いこと、後から入って来た俺たちのことが気に入らないのかなと思っていたくらいだ。
俺は翔太くんばかり見ていたが、その視界の隅にはいつも宮舘くんがいた。
俺は彼に何か気になるものを感じ始めていた。
それは主人に付き従う忠実な家来みたいな。
もっと言えば恋人を守ろうとする騎士のような。
あれから舞台も無事成功させ、Snow Manの正式なデビューが決まり、俺と翔太くんの距離は急速に縮まっていった。
しょっぴーという呼び名を使うようになったのも二人の仲が近づいた証だった。
しょっぴーもめめと呼んでくれるようになった。初めて「めめ」と遠慮がちに呼ばれた時には嬉しくて俺は家のカレンダーに丸印を付けた。
しょっぴーは可愛かった。
ある時俺のことが好きだと言ってくれた。
でもその「好き」はおそらく信頼の「好き」で、俺に触れたいとか俺とキスしたいとか俺に抱かれたいとかそういった類のものじゃないことは俺にもわかっていた。
コメント
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めめなべぇぇぇぇ!!なべ受けしか勝たん
めめなべ待ってました🖤💙