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「俺の顔が見えないセックスは……そんなに不安で怖かったか?」
「…………」
奏は黙ったまま、覚束ない様子で頷く。
「怜さんに抱かれるなら…………顔が見える方がいい……怜さんの顔が見えないと……何だか怖い……」
「ならば……」
奏の視線に絡ませながら顎を親指でクイっと上げ、自身に向かせると、怜は淫情を滲ませた声色で囁く。
「俺が……奏の不安も恐怖も感じさせないほどに……奏が何も考えられないように…………抱いてやる……」
ヘッドレストから避妊具を取ると、パッケージを開封する彼。
奏に背を向けて亀頭にゴムを被せ、手早く装着して括れた腰を抱き寄せた。
「俺の事だけしか考えられないように……俺の身体なしじゃいられないって思うくらい…………奏を……思う存分抱き尽くしてやるよ……」
先ほど果てたばかりの剛直は硬度を保ち、反り返ったまま熱り勃っている。
怜は仰向けになると、奏を上に跨がせて腰を掴み、膣口に肉杭を擦り合わせながら沈み込ませていった。
「はあぁぁっ…………っ……いっ……やぁっ……」
奏自身の重みで、怜の肉塊が更に深く埋め込まれ、また違った刺激が身体中を駆け巡る。
「んあっ…………あんっ……ああっ…………あんっ……」
怜が引き締まった括れに手を添えながら、緩やかなスピードで前後に動かしていくと、彼女は猫撫で声のように鳴き始めた。
眉根を寄せ、唇をうっすらと開きながら声を上げる奏に、怜の男根が徐々に膨張していく。
「奏……すげぇエロい……」
怜が手の動きを止めると、繋がった部分を押さえ込み、下から腰を突き上げ始めた。
「ああぁっ……っ…………ううっ……んっ…………んあぁぁっ……はぁっ」
「すっげぇ……いい眺め……」
華奢な身体は弧を描き、惜しみなく晒されている瑞々しい乳房は上下に大きく揺れ動いている。
長い黒髪を振り乱し、苦痛とも享楽ともいえる表情を浮かべながら、奏は下から強く腰を振り続ける怜を見下ろした。
「絶景だな……」
「んあぁっ…………怜……さ……んっ……っ…………はあぁっ……いっ……ああぁっ——」
怜は腰を浮かせて律動を速め、強く貫くと、奏は身体を痙攣させた瞬間、ぐったりと彼の胸に倒れ込む。
繋がったまま抱きしめ、乱れた黒髪を撫でながら指先で梳かすと、怜は一度自身を抜き出した。
達したばかりの奏を横向きにさせ、ほっそりとした片脚を持ち上げて肉槍を突き入れた。
休む間もなく怜に抱かれ続けている奏は、卑猥な声を上げる事しかできない。
奏の中に巻き起こっている快楽の嵐に、彼女は堪えるように腕を伸ばしてシーツを強く握りしめた。
「も……う…………だっ……だめぇっ…………はうっ……んあぁぁっ……」
味わった事のない快感が、彼女の肢体を迸り、怜によって更に刻み込まれていく。
「っ……ぐっ…………うっ……はぁっ」
息を弾ませながら腰を律動させる怜は、忘我したように獣欲を剥き出しにして奏を犯している。
「っ……か……奏…………すげぇ……気持ち……いい…………くっ……」
スラリと伸びた片脚を抱えながら、徐々に肉槍を抽送させる速度が増していくと、奏は絶頂を迎えようとしていた。
「れ……怜……さ…………んんっ……だめぇっ…………ああぁっ……だ……だっ——」
大きく腰を引き、体重をかけてひと突きすると、奏の身体は、うつ伏せになりながら事切れたように脱力した。