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ありんす
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ねこなさま🐈⬛💘
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す㍄
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俺は目を覚ます。オクタスにぶん殴られたせいで、どうやら2、3分気を失っていたようだ。
鈍い痛みをこらえながら頭を上げると、視界の先に青く輝く槍を手にしたセレーネの姿があった。
彼女は神々しい光を纏い、まるで戦乙女のように堂々と立っている。しかし、その背後には、暗殺者風の男が音もなく忍び寄っていた。
「セレーネ、後ろだ!」
俺は叫ぶ。
彼女は即座に反応し、素早く振り返ると槍を鋭く突き出した。すると槍の切っ先から渦巻く水の奔流が放出され、暗殺者を包み込む。凄まじい水圧に耐えきれず、男は悲鳴を上げながら窓の外へと吹き飛び、そのまま地上へと落下していった。
「うぉ……フルアーマーセレーネ強すぎる」
俺は圧倒されながらも、思わず呟く。
セレーネは一歩も引かず、冷静にオクタスを見据えた。その瞳には、これまでの怯えや迷いはもうない。
「オクタス、権力に固執し、我が父を亡き者にした貴方を許すことはできません。聖槍ポセイドンランスの名のもとに、あなたを裁きます」
「は、はひはひ!」
腰が抜けたオクタスは、四つん這いになりながら慌てて後ずさる。
足をもつれさせながら逃げ出そうとするが、セレーネの鋭い視線に怯えきっていた。
「くそっ、こんな国焼き払ってくれる!!」
奴は捨て台詞を吐くと、大急ぎで逃げていった。
俺はなんとか事態が収束したことに、安堵の息をつく。それはセレーネも同じだったのか、彼女も肩の力を抜き、大きく息をついた。
「それが聖槍ポセイドンランスなのか」
「全ては王子のおかげです。あなたがわたくしに勇気をくれたおかげで、槍が覚醒しました」
「なるほど……しかし、凄い格好だな」
俺は、彼女の装いを改めて見る。
ポセイドンの鎧は、確かに雄々しい力を宿している。だが、それと同時に、動きやすさを重視しているというか——ビキニアーマーというか。
「そ、そうですね……。わたくしもできれば早く脱ぎたいのですが」
セレーネは顔を赤くしながら、小さく呟いた。
その時——。
ドンッ!
何か大きな衝撃音が響き渡る。
俺は驚き、反射的に窓の外を覗き込んだ。すると、海上に6隻の軍船が並んでいるのが見える。
軍船は次々と砲撃を繰り返し、オーベルの街へと攻撃を加えていた。砲弾が炸裂し、建物が崩れ、街が炎に包まれていく。
「あのタコ、あんなものまで用意してやがったのか」
「……あれは恐らく、アクアレムの軍船です。しかも最新のもの……」
セレーネの表情が険しくなる。
「民を守るんだ! ママ上ー!!」
俺が窓の外に向かって叫ぶと、夜空を切り裂くようにママ上が颯爽と現れた。彼女の乗る空飛ぶ箒が月明かりに照らされ、頼もしく輝いている。
「ママ上!」
俺とセレーネは息を合わせてジャンプし、宙を舞う箒へと飛び乗った。
「ママ上、港の方へ急いで!」
「ちょっと重量オーバーかも~」
三人乗りはきついようで、箒が一瞬ふらつき、俺たちは危うく落ちそうになるが必死にしがみつく。
「ごめん、帰ったらダイエットする!」
箒は不安定ながらもなんとか港へと向かう。だが、到着した瞬間、俺たちは息を呑んだ。
そこはすでに火の海だった。
「酷い……」
黒煙が立ち上り、炎の揺らめきが夜を赤く染める。その中に、見覚えのある船影を見つけた。
「レッドシャーク号だ! ママ上、あそこに!」
箒が急旋回し、俺たちはヨハンナの船へと降り立った。
甲板では、ビアンとポニーが大慌てで大砲に弾を込めている。
「うお、カシラ王子が空から降りてきました! しかもエロい格好の女連れて!」
「今はそんな話してる場合じゃねぇ! 6対1だぞ!」
ヨハンナも舵を握り、必死で船を操っていた。
「アクアレムの海上騎士隊はなぜ出てこないのです?」
「あれだ」
セレーネの問に、ヨハンナが崩れた港を指差す。砲撃によって瓦礫が入り口を塞ぎ、アクアレムの船は身動きが取れなくなっていた。
「あたし達は港が崩れる前に出港できたが、他の奴らはあそこに閉じ込められちまった! レッドシャーク号一隻で奴らとやりあうしかねぇ!」
「王子、わたくしに考えがあります。船を沖へ」
「ヨハンナ、包囲網を突っ切ってくれ!」
「気軽に言ってくれるな。向こうは魔導推進機付きの新型だぞ!」
ヨハンナはターボ装置を作動させると、レッドシャーク号は白波を切り裂きながら敵の包囲網を突っ切った。
敵の海賊船に偽装した軍船から、轟音と共に砲弾が飛んでくる。
「カシラ、奴ら撃ってきました!」
「あたしらも撃ち返してやりましょう!」
「おい王子、あれは撃っていい敵なのか!? 撃つと戦争になるめんどくせぇ奴じゃないだろうな!?」
「ああ、海賊のふりをするなら海賊として対処していい!」
「ビアン、ポニー、撃ってよし!」
「「ヨーソロー!」」
ビアンは大砲にボーリング玉ほどの砲弾を込め、ポニーは回転式機関銃の銃座につく。
「あれ、あんな機関銃座あったっけな?」
「オレがつけた。後で請求書送っとくぜ」
勝手に改造しておきながら、しれっと請求書を寄こそうとするジャガー。
まぁ、今は助かるから文句は言わないでおこう。
「くたばれ、海賊なめんじゃねぇぞ!」
「ヒーハー!」
大砲が連続発射され、真後ろにつけてきた敵船が轟音と共に揺れる。
ポニーの機関銃が火を吹き、弾丸が船体を蜂の巣にしていく。
魔導推進器を撃ち抜かれた船は爆発し、黒煙を上げながら炎上していった。
「ぃやったぜカシラ!」
「いいぞポニー!」
「油断するな、まだあと5隻残ってるぞ!」
「アタシが全部蜂の巣にしてやるぜ!」
ポニーは再びハンドルを握って、勢いよく回転させる。しかし、機関銃はカラカラと虚しく空転するばかりだった。
「あれ? 壊れた?」
「ジャガー、壊れたみたいだ! 直してくれ! ジャムったのかもしれん!」
俺が頼むと、ジャガーは工具を手に取りながら首をかしげる。
「いや、シンプルに弾切れなだけだ。200発くらいしか弾積んでなかったし」
「マジかよ……」
俺たちは顔を見合わせた。もう撃ち返す手段がない以上、逃げるしかない。
敵船はさっきまで機関銃におそれをなして距離を取っていたが、こちらが弾切れだと気づいた途端、推進器を唸らせながら猛追してくる。
「やべぇカシラ、奴らまた撃ってきた!」
「やばい、直撃コースの射線に入りました!」
敵の船が、レッドシャーク号に照準を定め、轟音とともに大砲を発射。
飛来する砲弾が視界いっぱいに迫る。
だが、その瞬間——
砲弾は突如として空中で爆発した。
「ふん、迎撃する私も美しい」
ソニアが優雅に髪をかきあげながら、光の矢を放って撃ち落としてくれたのだ。
彼女の放つ矢は、次々に敵の砲弾に命中し、炸裂する前に誘爆させる。
火花が夜の海に散る中、彼女は余裕の笑みを浮かべている。
「ハッハッハッハ、6隻もいて沈められないのか下手くそどもめ! 下手な鉄砲数撃てば当たるらしいから、もっと数撃ってきたらどうだ? 私がいる限り絶対当たらぬがな!」
ソニアが煽り散らかすと、敵船から弓兵が現れ、大量の火矢が雨のように降ってくる。
ソニアの顔が余裕の笑みから一気に引きつる。
「まずい、あの数は美しい私でも無理だ」
「お前がいらんこと言うから、数撃ってきたじゃないか!!」
コメント
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わあ、第51話、めちゃくちゃ熱かったですね…! セレーネの覚醒シーン、すごくかっこよかったです。あの怯えていた彼女が「裁きます」って言い切る姿にぐっときました。海戦も迫力満点で、レッドシャーク号のクルーたちの掛け合いがまた小気味よくて。最後のソニアの煽りからの火の雨、笑っちゃいましたけど一瞬で空気変わるところも好きです。続きが気になりますね!