コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
雷門前 上空
雷門前は荒れ果てていた。人の死体や銃撃による瓦礫や破片により地面はぐちゃぐちゃになっていた。上空には8機の陸上自衛隊の攻撃ヘリが飛行しておりヘリの向かいの先にはあの化け物がいた。コブラが後方に下がり、アパッチと呼ばれる攻撃ヘリが前方に来る。
市ヶ谷駐屯地 作戦司令部
「陸将。アパッチ、攻撃準備完了。攻撃します。」
「あぁ。始めろ。こいつを……」
「殺せ。」
勝川は肘を机に付き、雷門前の上空のカメラ映像を見ていた。
雷門前 上空
「了解。アパッチの30mm機関銃による攻撃を開始します。」
アパッチのパイロットが機関銃の銃口を化け物に向ける。アパッチの銃口はコブラの20mm機関砲より銃口が大きかった。パイロットは操縦桿の引き金に指をかけ引き金をカチッと引く。連射速度は遅いものの、重厚な銃声が響き渡り銃弾が発射される。30mm機関銃の銃弾を化け物はまともに食らい、化け物の体は肉塊となり辺りに飛び散る。それでもなお、アパッチは銃弾を撃ち込み続ける。
「射撃やめ!射撃やめ!」
偵察ヘリからの合図によりアパッチの機関砲の火はとまる。
東京都都庁 作戦会議室
アパッチの攻撃を作戦会議で知事達は見ていた。
「おぉ…化け物が…消し飛んだ……」
「化け物は…!本当に死んだのか!?」
「今、確認中です……」
「陸上自衛隊の偵察ヘリから報告が入りました!雷門前に化け物の肉塊らしきものを多数確認!細胞組織が完全に破壊されて入れば死亡と確認していいでしょう。」
「…わかった。陸上自衛隊の攻撃ヘリ連隊は現時点を持って東京都の上空から退去せよ。化け物の肉塊は国立研究所に持って行ってくれ。」
知事は少し安心したかのように部下達にそのように言う。
市ヶ谷駐屯地 作戦司令部
「陸将。攻撃作戦は完了。攻撃ヘリ連隊は東京都の上空から本基地に帰投してきています。」
「そうか。分かった…あぁ、1つ聞いていいか?」
自衛隊員は勝川の疑問に応じる。
「なんでしょうか?」
「先程までいた雷門前の観光客と都民の人数は…?」
「報告では…50人以上と聞いていますが…」
「50人……ははっ…あの怪物は、笑いながら50人もの人間を殺したのか…クソ野郎…」
勝川の瞳には、怒りが宿っていた。その後、8機の攻撃ヘリ連隊は市ヶ谷駐屯地に帰投する事となった。
国立研究所
国立研究所に化け物の肉塊は運ばれていた。しかし、国立研究所で行われていたのは…化け物の再生実験だった。研究者たちは、自衛隊から受け取った肉塊を合体させ化け物の修復を行っていた。
「所長。片足の細胞が完全に破壊されています… 」
国立研究所の所長の黒霧がため息を着きながら化け物の細胞組織の修復を試みる。
「はぁ…さすがに30mm機関砲の銃撃には耐えられなかったか…さすがにアパッチが出てくるのは予想していなかったな。」
「そうですね……」
「おい。そこの強化バクテリアを取れ。ここの細胞を30mm機関砲の銃撃に耐えられるように強化する。」
研究者たちは、台の化け物を囲い人体実験を続けていた。