テラーノベル
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今、帰宅。7時だ。
今日も何も無い一日をぼーっと過ごした俺氏。
机のパソコンとにらめっこして、同僚、後輩、
先輩に話しかけられることの無い一日。
まぁ、いつも通りか。
24の秋、彼女なしの会社員の俺はクソデカため息をつく。
こんなことなら、片岡先輩に告っとくんだった。そしたら、家に1人寂しくスマホ片手にビールなんて飲んでない。きっと、帰ったら飯が用意されていて、風呂も沸いてて、「おかえり〜」って、優しく大きい声で言ってくれるんだろうなぁ。
グビっとビールを飲んで妄想を終わらす。
「風呂洗って入るか…」・・・・・・・・・
「ふぅ…」寒くなってきたから体から湯気が出てる。
「さびっ!」寒いなぁ今年の秋は…
ふと、俺の頭はフリーズ。こんな寒いか?普通窓でも空いてないとこんな寒くは…
真っ裸のまんまリビングに行く。窓がちょっと開いてる。開けたか?いや、開けてない。内鍵してたし、外からは絶対開かないぞ?風呂前は閉まってたはず、そう考えていると、後ろから声。
「とりあえず、そのおそまつなものしまえよ」
振り向くと、中性的な顔立ちの小柄な人間がいた。
「お前、誰だ?」
と我ながらベタなことを言った。
「とりあえず服きて、ふ・く!」
確かに寒いし、恥ずかしくなってきた。
俺は寝間着を取りだし、着た。
「改めて聞くけど、お前は誰だ?どうやって入った?なんのために…」
「はいはい、答えるから、1つずつね。」
そう言うと、そいつは口を開いた。
「僕は、宇宙人だよ。」
少年か少女かも分からない人の形をしたその宇宙人はそう言った。
「は?」
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