テラーノベル
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夜中。
屋敷は、静まり返っていた。
……今なら、いける。
ベッドからそっと抜け出して、
ドアを音立てないように開ける。
廊下も、階段も、異常なし。
💙「よし…」
目的はただ一つ。
夜のコンビニ。
別に腹が減ってるわけじゃない。
だだ、夜中に家を抜け出して、
一人で外を歩くって、なんか、かっこいいじゃん。
庭に出て、門へ向かう途中。
「…何してるんですか?」
……え?
横を見た瞬間、心臓が跳ねた。
💙「っ!」
急すぎて、声が出ない。
いつからいた?
足音も、気配もなかった。
月明かりの下、
そこにたっていたのは亮平。
💙「……っ、りょ…」
💚「戻りますよ」
有無を言わせない声だった。
次の瞬間、
体がふわっと浮く。
💙「ちょ、ちょっと!?」
💚「暴れないでください」
💙「おろせって!」
姫抱っこをされ、そのまま屋敷の中へ。
💙「亮平!俺、もう高校生なんだけど 」
💚「存じてます」
💙「だったら──」
💚「なおさらです」
会話が成立しない。
そのまま部屋まで連れて行かれて、ベッドに下ろされた。
💚「ほんと、懲りないですね……これで何回目ですか?」
頭をかかえ、ため息ひとつ。
怒ってる、というより呆れられてる。
💙「だってさ、夜中のコンビニに行くとか、何かかっこよくない?」
少し沈黙。
それから亮平は小さく笑った。
💚「……理解できません」
💙「え、今笑った?」
💚「笑ってません」
💙「絶対笑っただろ」
💚「気のせいです」
いや絶対笑ってた。俺をバカにした笑いだった。
💚「翔太様」
呼ばれて、顔をあげる。
💚「夜は危ないです。外に出るなら、せめて言ってください」
💙「……過保護」
💚「はい」
即答。
💙「自覚あるんだ」
💚「ありますよ」
💙「そーですか」
家を抜け出しても、必ず俺を見つけ連れ戻す。何回やっても目標が達成されない。
💙「……もういい、寝ます!」
💚「はい。おやすみなさい」
静かにドアが閉まった。
そして俺の目標も静かに終わった。
コメント
12件
きゅうさんの作品大好きです !! 続き楽しみにしてます 🥰💗
ねぇ、続き…勝手に、想像してみて良い?🤔✨
💚…笑った😳✨ キュンキュンだ💕