僕の名前はadam。人工知能を搭載し、感情を持つロボットだ。
現在この世界は大気汚染や超常気象によって地上で暮らすことができなくなっている。そのため人々は地下のシェルターでの生活を余儀なくされている。最も僕たちロボットは地上で生活しても大丈夫なのでシェルターにいる必要はないのだが。
今僕は僕を作ったロボット開発者、イシダカズヤの伝言を彼の父に届けるために、眠っていたシェルターから地上に出て旅をしている。
今地上は人が創り上げてきた文明の残骸と、地上での生活に適応することができた生物達、そしてシェルター管理用の感情の持たないロボットだけの色のない世界になっている。時々植物がさ生えている植物が、唯一この世界に色をたしている。僕はぱっと見人間の人形ロボットなのでこの地上では浮いた存在だろう。