TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
シェアするシェアする
報告する


そうこうしていると、王子_ルティーサ様の護衛達が物凄く慌てた様子でこちらへ走って来た。


そりゃあそうだろう。

この国の第2王子が攫われたのだから。

ヘタをすれば首が吹っ飛ぶ。


「王子様!!!嗚呼、御無事でなりよりです……!役に立てず申し訳ありません……」

「大丈夫だ。それより、俺が攫われていた所をこの少年が助けてくれたのだ」

「リース・アビュラル公爵令息です」

「おぉ…!!!貴方様が!?」


僕が名乗ると護衛達にどよめきが走り、感謝と驚きの眼差しを向けられた。


そりゃあ驚くのも無理のない事だ。

僕はまだ8歳で子供だ。

そんな子供が人攫いの男3人を倒して縛り付けているのだから驚くのも無理もない。

そう思っていたら__


「貴方様が!あの!幼いのにも関わらず数々の猛者(もさ)を倒し、腕を上げた冷徹(れいてつ)で豪傑(ごうけつ)な王子、リース・アビュラル公爵様でいらっしゃいますか!」

「え、あ、はい…?」

「噂はかねがねとてもお強いと聞いております。お会い出来て光栄です!」

「は、はぁ……」


はて、一体いつの間にそんな呼び名が付いたのだろうか。

全く身に覚えが無い。


僕が頷くと護衛達は感極まった様子で手を握り合っていた。


「御姿を拝見出来るだなんて護衛をやっていて良かった……!」

「頑張って来て良かった……!」


と、訳の分からない事を言い合っている。


とりあえずここから離れよう。


「護衛の方も来たようなので僕はこれで失礼します」


そう言って僕は誰が引き止める前に消える。


これ以上あの場に居れば、絶対にめんどくさい事になるに決まっている。

そうなる前に1秒でも居たくなかったのだ。






一方リースが居なくなった後、

護衛達は残念そうに後処理をしていた。


「逃げ足が速いんだな……折角(せっかく)友達になれると思ってお茶にでも呼ぼうと思ってたんだが……」


そう、ルティーサが呟いていた。

【初投稿→デア・ベア】前世の記憶持ち令嬢、今世は平穏な日々を

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

0

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚