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#🩷受け
みむら
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Nao
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みむら
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眠る前、何気なくスマホを手に取る。
通知が一件
ラウからだった。
胸が、わずかにざわつく
画面を開くと、長めのメッセージが表示された。
あの後、ラウはオレの母さんに連絡を取ったらしい。
そこでようやく、本当の真実を知ったのだと書いてあった。
そして——
謝罪の言葉
感情的になってしまったこと。
「ごめん」が並んでいた。
自信家のラウがらしくない文章
「やっぱり母さんと繋がってたんだ…」
つい声に出してぽつりと呟いた。
ラウの純粋な恋心を利用して、オレと結婚させようだなんて…
つい、声に出してしまう。
薄暗い部屋に、自分の声だけが落ちる。
ラウのメッセージをもう一度スクロールする。
母さんに連絡を取った。
全部聞いた。
知らなかった。
——知らなかった、か
ラウはきっと本気だった。
真っ直ぐで、疑うことを知らなくて、
好きだと言うことに何の計算もなかった。
それを利用して
オレと結婚させようとするなんて
「最低だろ……」
誰に向けた言葉か分からない。
母さんか
それとも、何も気づかなかった自分か
ラウは悪くない。
むしろ被害者だ。
純粋な恋心を、大人の思惑に巻き込まれただけ
胸がじわりと痛む。
怒りと、情と、呆れと。
ぐちゃぐちゃだ。
スマホを胸に乗せて天井を見る。
結婚
そんな簡単に決められるものじゃない。
一方的の好きだからって感情で、いいわけでもない。
ましてや、誰かの計画通りになんて
「……オレは、物じゃない」
小さく呟く。
ラウと話たい
ちゃんと、自分の口で
母さんの思惑も、
ラウの気持ちも、
そして——自分の気持ちも
画面を見つめる。
指が、ゆっくりと動いた。
明日、誕生日に帰国することになった。
急でごめん
とも最後追伸で書かれており知った直後
帰国?
明日?
しかも誕生日
言葉が頭の中でぐるぐる回る。
急すぎるだろ。
さっきまで普通にやり取りしてたのに。
画面に表示されたメッセージが、やけに遠く感じる。
急な別れに、オレは頭がついていかなかった。
胸の奥が、ひどくざわつく。
いなくなる。
明日には、この国にいない。
それを想像した瞬間、喉が詰まった。
その前に会いたいと返信した。
既読がつくより先に、胸が痛くなる。
……本当は、もっと前に言えたはずなのに。
オレはベッドから立ち上がって、机の引き出しを開けた。
奥にしまってあった小さな箱を取り出す。
ラウの誕生日プレゼント。
帰国するなんて思ってなかったから、渡すつもりで用意してた。
ラウが海外へ引っ越した後は、たまに連絡を取るくらいの関係だった。
交換留学生として再会して
婚約者問題とか、いろいろ揉めて紆余曲折あったけど
ようやく和解して。
やっと普通に、ただの友達として学園生活を一緒に送れると思ってたのに
「ゲーセンで対戦したり、クレーンゲームで一緒に盛り上がりたかった」
ぽつりと呟く
秋葉も案内してない。
カラオケも、買い物も
オレのおすすめのラーメン屋だって、まだ連れてってない。
あの店の濃厚豚骨、絶対ラウ好きだと思ったのに。
思い出を作る前に、終わるのかよ。
——明日
絶対会ってプレゼントだけでも渡す。
逃げるみたいな別れだけは、絶対にしない。
静かに息を吐き、目を閉じた。
コメント
1件
ラウから謝罪が来て、それでようやく「知らなかった」って…切ないなあ。主人公が「物じゃない」って呟くところ、すごく響いた。母親の計画に振り回されてたけど、ここでちゃんと自分の口で話そうと決めて、しかも明日帰国って聞いて「まだ一緒にゲーセン行きたかった」って思う感じ、じわじわくるわ。ラーメン屋のくだり、日常の小さな思い出がやけに愛しく見える。プレゼント、絶対渡してほしい。