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グソンは、自らもが進んできた道を、幼さの残るリンの面持ちに重ねていた。


(――リンをこのように、育てて良かったのだろうか。)


歩む道の険しさは、グソンが一番知っている。


苦の巻き添えに、してしまったのではなかろうか。


だが――。こうして、自分好みの従者を持てる事こそ、グソンが、己の道を、思いのままに突き進んでいる証しだった。


「私は、後宮に興味はありません」


リンは、なお、すがりついてくる。


その従順なすべは、グソンの自尊心を満足させるに十分だった。


つい、曇りかけていた流麗なグソンの顔は、ゆっくりと緩み、企ての時に見せる冷えた笑みが浮かんでいた。


「おや、リン。後宮は、国中の美女が集められているんだ。邪険にするのもどうかと思うよ?」


「美女よりも、グソン様、宦官の中で、いえ、宮殿であなた様ほどお美しいお方はいらっしゃらない」


リンは、からかいを受けていると承知で、だからこそグソンに甘えきる。


グソンは内着姿のまま、ごろりと寝台に横になると、いざなうように手を差し延べた。


グソンの着替えを握りつつ、リンは側に横たわる。


「このままでもいいか。どうせ、着替えてもお前に脱がされてしまうのだから」


意味ありげに、グソンがささやくと、リンは幼なさの残る体をぎゅっとこわばらせ顔を赤らめた。


はにかむ少年の衣をゆっくり脱がしながらグソンは呟く。


「暫く、不自由をかける。がまんできるか?」


「……不自由?」


「うん、忙しくなりそうだ……ついに……」


「……ついに?……まさか」


「ああ、そうだ。恐ろしいことがこれから起こる。私も自分の首をかけることになったようだ。正直気が進まないんだよ……」


「グソン様?」

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