ノベル完結
ロマンスファンタジー
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姫君は自ら縁(えにし)をつかさどる2
1話から読む大国、玄(げん)の姫、華蓮(かれん)は、格下の名も知られていないに等しい、小国、遼(りょう)の王に一目惚れされる。
熱すぎる求婚を受け、玄国は、揺れに揺れていた。
華蓮は自分が混乱の原因なのだと責任を感じ、遼(りょう)国の王、丹厳(たんげん)を呼び寄せ、事の真意を確かめようとする。
現れた王は、まるで空気の読めない男だった。ただ、純粋で裏表のない性格が、どこか憎めないと、華蓮含め、宮殿の面々と馴染んで、すっかり、玄国に居座っている。
一方、華蓮の兄、王太子、斉令(さいれい)の妃、耀我(ようが)は、華蓮の腹心である、女官への嫉妬から、茶会比べを挑んで来た。
行きがかり上、受けて立った華蓮は、これといった案が浮かばず。しかも、訪れた客の数で、勝負を決めると言われ、すっかり、困ってしまう。
が、丹厳は、なぜか、大張り切り。そして、すべてを丹厳に任せる事にするが……。
中華風、ほっこり後宮時代ロマンス