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学年一の優等生様には
才能がないらしい。
# prsk夢小説注意
# 魔法学園パロ
⚠今回裏切り要素有
2024-01-08
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「…………すみませんでした。」
「…独断での個人戦闘、
及び学園の1部破損…はぁ、………」
夜の生徒会室。
僕は、ただ1人スマホに向かって喋っていた。
「だからすみませんでした!!」
「……給料下げ」
「申し訳ございませんでした」
「相変わらず金にがめついな」
「いやいやいやいや…?
僕一応”副”生徒会長なわけでして…」
「金がいくらあっても足りんのですよ…
主に部活の資金とか、学校の教材とか…」
「そこまでやってくれているのか」
「あんたらがやんないからね。」
「はは、まぁそうか。」
「笑ってる場合じゃないんですよ。」
「というか、最近多すぎません?」
「なにがだ?」
「学園で出現する魔物の数ですよ。」
「前までは半年に1回もなかったのに、
最近はなんです??これ」
そう言って、スマホの前に
資料をどんっと置いた。
「1ヶ月に3回ですよ!?!どう考えても
おかしいでしょうこれ!!」
「さぁなー」
棒読みすぎる。
今話しているのは、ここの学園の校長。
「…まぁいいか、とりあえず校長先生?
魔法祭までに対処お願いします。」
「副生徒会長からのお願いです。」
「えーどうし」
ブツっ
「…………」
うん。これは仕方ないよね。うん。
「さて、僕も戻るか」
生徒会室の電気を消し、
鍵を閉め、自室の寮へと
繋がる階段を降りた。
「んー、それにしても
なんか外が騒がしいような…、」
寮の入口は少し外と接している。
だから、寮に入るには
外に出なきゃ行けないんだけど…
ピーッピーッ
石渡廊下を歩いている時、
その通知音は鳴った。
「えっ…なんで今…?」
困惑しながらも、スマホを開く。
その瞬間、左に見えていた寮から
赤色とオレンジ色の何かが見えた。
「…!?寮が…!」
横を向き、それを見てみると、
3つあったはずの寮は1つ燃えており、
空中には1人の少女が浮いていた。
「…なん、で…」
「あーあ、バレちゃった。」
「天馬さん…!!」
「白月先輩、すみません。」
「でも、こうするしかなかったんです。」
「天馬さん、!…魔法陣を
降ろしてください…!」
「じゃないと、僕も…!」
「…どうぞ!」
手をバッと広げ、
まるで『さっさと殺してください』って
言ってるみたいに、天馬さんは
満面の笑みでそう言った。
「…え…どう…な…え?」
上手く言葉が出てこずに、
口をパクパクさせたまま硬直する。
「…白月先輩、出来ないって
アタシ知ってたんです」
「ごめんなさい。屋上でいっちゃんと
話してたこと、聞いちゃいました。」
「…!」
「…児童会長がいなかった理由。」
「白月先輩のせいだったんですか。」
「…ぁ…」
違う。
違う違う違う。
違う違う違う違う違う違う違う違う。
「僕、は……」
「失望しちゃいました。」
「白月先輩は、そんな人じゃないって、
アタシは信じたかったです。」
「…最低ですね、先輩。」
「あ…あぁ…」
その言葉に、僕のなにかが切れた。
「っ、あ…!!」
自分の意思というよりは、
無意識で天馬さんの方に
魔法陣を向けていた。
「て…天馬さん……避け…」
言い切る前に、僕の魔法陣は
魔法を発してしまった。
『スピアー・ポイズン』
それと同時に、天馬さんの魔法が発される。
『レイン・アイス』
「白月先輩、ありがとうございました。」
そして、僕の意識が途切れる前に
聞いた最後の声は、
悲しげな天馬さんの声だった。
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