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#ライトノベル
umaimon
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ライラック💜💫【🎨🫧】
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読み終わりました……! 総体、ついに開幕ですね! 選手代表のあや先輩の「建前な」からの煽りまくり宣言、最高に痺れました🔥 他校への挑発も含めて、読んでてすごく熱くなりました。1年生たちが固まってるのも可愛いし、2年生のツッコミも面白かった! あや先輩の未来視・赤い瞳、そして7人の能力フル解放……無双モード突入で続きが楽しみすぎます🥀✍️
――総体当日。
県内の約8校が集まる、中学生の卓球総体。
会場には何十台もの卓球台が並び、各学校の選手たちがラケットを握りしめていた。
その中に、源中学校の卓球部もいた。
「うわぁ……人、多すぎない!?」
1年生のさなが、会場を見回す。
「他の学校、みんな強そう……」
さきがラケットをぎゅっと握った。
ここあ、なな、なつきも緊張した様子で、周囲の選手を見ている。
男子のこうしとこおしも、いつもより口数が少なかった。
初めての大会。
しかも、総体。
緊張しないほうが難しい。
「さな先輩たち、緊張してますね……」
「いや、俺たちも1年だから!」
「そうだった!」
こうしとこおしが小声で言い合う。
その隣では――。
「あー、眠い」
あやが欠伸をしていた。
「お前、今日大会だぞ?」
はるやが呆れる。
「知ってる」
「緊張感なさすぎでしょ……」
みくが肩をすくめる。
まゆらは他校の選手を眺めながら言った。
「今年もいるね。あの学校の人」
「お、ほんとだ」
りゅうせいが手を振る。
向こうの選手も気づいて、笑いながら手を振り返した。
実は、あやたちがすれ違う選手は、ほとんどが顔見知りだった。
他校の卓球部員とも、大会や練習試合で何度も顔を合わせている。
「おーい、あや! 今年も優勝宣言しに来たのか!?」
他校の男子選手が叫んだ。
「当たり前だろ!」
あやは笑って返す。
「今年こそぶっ潰してやるからな!」
「できるもんならやってみろ!」
すでに火花が散っていた。
その様子を見た1年生たちは、ぽかんとしている。
「……あや先輩って、他校にもあんな感じなんですか?」
さきが尋ねる。
「うん。いつもあんな感じ」
みくが即答した。
「えええ!?」
「まあ、試合が始まればもっとひどいよ」
りゅうせいがC組の仲間たちと合流しながら笑った。
「もっとひどいって何ですか!?」
なつきの声が響いた。
開会式
やがて、会場にアナウンスが響いた。
『これより、総合体育大会卓球競技の開会式を始めます』
各校の選手たちが整列する。
1年生たちは背筋を伸ばした。
『続きまして、選手代表挨拶。源中学校、卓球部部長、あや選手』
「……え?」
さなが目を丸くした。
「えええええっ!?」
こうしも驚いている。
「あや先輩が選手代表!?」
「知らなかった……!」
1年生たちは、壇上へ向かうあやを見つめた。
普段は眠そうだったり、仲間とふざけたりしているあや。
そんなあやが、どんな挨拶をするのだろう。
さなは小声で言った。
「きっと、すごく立派な挨拶をするんだよね……」
「部長だもんね!」
ななが頷く。
壇上に立ったあやは、マイクを手に取った。
そして、会場を見渡す。
「ただいま紹介にあずかりました、源中学校卓球部部長のあやです」
声が会場に響く。
「本日は、このような大会を開催していただき、ありがとうございます。大会を運営してくださる皆様、顧問の先生方、そして対戦する選手の皆さんに感謝します」
おお……。
1年生たちは感心した。
「ちゃんとしてる……!」
「やっぱり部長なんだね……!」
あやは一度、マイクから少し顔を離した。
そして、にやっと笑う。
「――って言ってんのは建前な」
…………。
会場が静まり返った。
「は?」
はるやが額を押さえた。
みくは目を閉じた。
りゅうせいは天井を仰ぐ。
けいすけとれんとは、すでに笑いをこらえていた。
まゆらだけが冷静に呟く。
「始まった」
あやはマイクを握り直す。
そして――。
「うちの学校が個人戦とダブルスで優勝する! 負けたくねぇなら勝ってみろ!!」
会場中に声が響き渡る。
「でも俺らはお前らみたいな雑魚には負けねぇけど」
最後に、あやは楽しそうに笑った。
一瞬の沈黙。
次の瞬間。
『ふざけんなー!!』
『絶対負けねぇからな!!』
『源中、調子乗んなよ!!』
他校からブーイングが飛び交った。
1年生たちは完全に固まっていた。
「さ、さな……今の聞いた?」
「聞いた……」
「建前って……」
「雑魚って……」
「選手代表の挨拶だよね!?」
こうしとこおしは、二人そろって口を開けていた。
その一方で、源中の2年生たちは――。
「やったわ、こいつ」
はるやが頭を抱えた。
「去年の先輩とまったく同じじゃん……」
みくが呆れる。
「いや、去年より悪化してない?」
けいすけが笑う。
「去年の部長も、ほぼ同じこと言ってたからね」
りゅうせいが肩をすくめた。
そう。
去年、あやたちはまだ部長でも副部長でもなかった。
当時の部長が、開会式で同じように他校を煽ったのだ。
そして今。
その伝統を、あやが引き継いでしまった。
「……あや先輩、毎年こうなんですか?」
なつきが震える声で尋ねる。
れんとは笑いながら答えた。
「毎年とは限らないけど、こういうのは大好きだよ」
「大好きじゃない!!」
みくのツッコミが飛ぶ。
壇上から戻ってきたあやは、何事もなかったかのようにラケットケースを肩にかけた。
「よし。やるか」
「お前なぁ……!」
はるやが睨む。
「何?」
「何じゃねぇよ! 選手代表だぞ!?」
「だから?」
「だからじゃねぇ!!」
あやはけらけら笑った。
「いいじゃん。みんなやる気になっただろ?」
確かに。
他校の選手たちは、さっきまでの緊張した雰囲気とは打って変わり、闘志をむき出しにしていた。
あやの言葉に腹を立てた選手も多い。
だが、それ以上に――。
「絶対に源中を倒す!」
「個人戦もダブルスも、優勝させるか!」
「今年こそあいつらに勝つぞ!」
会場全体が燃え上がっていた。
あやは満足そうに頷く。
「うんうん。いい感じ」
「お前が原因だよ!!」
2年生全員のツッコミが重なった。
第1試合前――7人だけの秘密
試合開始まで、あと10分。
源中の控え場所で、7人が集まっていた。
あやはスマホをしまい、周囲に他校の選手や先生がいないことを確認する。
「みんな」
声のトーンが変わった。
「今日、能力はフルで使うから」
みくが頷く。
「了解。目の色だけは気をつけようね」
「当然」
まゆらがラケットを握る。
はるやは首を鳴らした。
「未来視では?」
あやは少しだけ目を細めた。
「……見えてる」
「どこまで?」
りゅうせいが尋ねる。
「個人戦も、ダブルスも。俺たちが本気でやれば、優勝できる」
あやの未来視には、いくつもの試合の光景が映っていた。
強烈なスマッシュ。
ありえない回転。
相手の予想を裏切る返球。
そして、最後に掲げられる優勝の証。
ただし、それは何もしなくても勝てるという意味ではない。
7人が力を合わせ、全力を尽くした場合の未来だ。
「なら、問題ないな」
れんとが笑った。
「個人戦もダブルスも、全部取ろうぜ」
「うん」
けいすけがラケットを肩に担ぐ。
「ただし、目の色を見られないように。先生にも、他校にも絶対にバレるな」
「分かってる」
7人はそれぞれ頷いた。
能力を使うと、目の色が変わる。
あやは赤。
みくはピンク。
まゆらは黄色。
はるやは青。
りゅうせいは黄緑。
けいすけは紫。
れんとはオレンジ。
この秘密だけは、絶対に守らなければならない。
「それじゃ、部長」
みくがあやを見る。
「最初の試合、どうする?」
あやはラケットを手に取った。
そして、いつもの不敵な笑みを浮かべる。
「決まってんだろ」
「圧勝」
そのとき、会場アナウンスが響いた。
『これより、男子個人戦・女子個人戦の試合を開始します』
1年生たちは緊張した面持ちで立ち上がる。
2年生たちは余裕の表情でコートへ向かう。
あやは試合台の前で、対戦相手と向き合った。
相手選手が歯を食いしばる。
「開会式の発言、絶対に後悔させてやるからな」
あやは笑った。
「いいね。そういうの、嫌いじゃない」
そして、審判の声が響く。
「ラブオール。プレー!」
あやの瞳が――ほんの一瞬、赤く輝いた。
相手のサーブが放たれる。
あやには見えていた。
回転も、コースも、次の一手も。
「……遅い」
小さく呟き、ラケットを振る。
カンッ!!
ボールは相手のラケットの横を抜け、台の隅へ突き刺さった。
「ポイント、あや!」
観客席がざわめく。
「今の見えた!?」
「なんだ、あの返球……!」
あやはラケットを軽く回し、相手に笑いかけた。
「ほら。勝ってみろよ」
こうして――。
源中学校卓球部の、総体無双が始まった。