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僕が暮らしていたシェルターを出て二週間ほどが経とうとしていた。
イシダさんが住むシェルターまで歩き続ければ後3日ほどで着くが、バッテリーが足りない。もう一つどこかのシェルターに寄らなければならないようだ。
しばらく歩いていると全身が青いシェルターが見えてきた。全く中が見えなくなっている。これまで見てきたシェルターとは明らかに違う雰囲気だ。心配だが早く充電をしなくてはならないため、このシェルターに寄ることにした。
シェルターのドアをノックする。しかし返事はない。僕は中に向かって声を張り上げこう言った。
「すみません!僕はロボットなんですけど、充電をさせてもらえないですか?!」
すると鍵が開く音がした。僕は静かにドアを開ける。するとそこには女性が立っていた。見覚えのある顔だった。向こうも驚いた様子で僕を見ている。
「鈴原教授、ですか?」
僕は彼女にこう聞いた。間違いない。この前僕の頭の中に流れてきたカズヤさんの記憶の中に出てきた、鈴原教授だ。