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星川「………」
避難所の中で1人
すみっこに縮こまる
不安と心配の波が心の中を渦巻いている
星川「フミ…やま…長尾…弦月…甲斐田ぁ………」
いつもならうるさい返事が聞こえてくるはずなのに 何も聞こえない
今、彼らは…返事をできる環境にいないのはわかってる
だけど…返事をしてほしい
声が聞きたい……!
星川「ぅぅ………」
ーー「おねーちゃん?」
星川「ぇ、?」
小さい子供が話しかけてくる
絶望も安堵もしてなく日常を生きてる目をしてた
しゃがんでる私を少し見下ろしている
ーー「元気ないよ?大丈夫?」
星川「……!」
すごいな
こんな環境でも他人の心配ができるんだ…
星川もちゃんとしなきゃ
星川「うん、お姉ちゃん元気だよ!君も大丈夫?」
ーー「うん!祓魔師様達がいつも守ってくれるんだ!」
ーー「おねーちゃん現世の人でしょ?大丈夫だよ!強いもんあの人達!」
星川「……ふふ笑、そうなんだね!ありがと!」
あいつらって信用されてんだな
すごいなぁ…星川だけだよ役に立ってないの……
星川「君、お母さんが心配するよ?帰りな」
ーー「うん!おねーちゃんばいばい!」
星川「うん、ばいばい」
軽く手を振って
あの子の背中を眺める
星川「……」
またうずくまって足に顔を埋める
心は軽くなったが体は重くなるばかり
すると、後ろからポンと肩を叩かれる
フミ「星川っ!」
星川「…!」
星川「フミちゃぁんっ!!!」
力一杯目の前の神様に抱きつく
涙を堪えながら顔を疼くめる
フミ「もう大丈夫だからな〜…怖かったな……」
そう言い優しく頭を撫でてくれる
星川「ッ………」
星川「怖かったよぉッ…」
山神「あらら〜フミちゃん星川のこと泣かせちゃった?」
フミ「ちげぇよ」
やまがヒョイっと顔を覗き込んでくる
なんだか馬鹿にされてる気もしなくはないが
感謝するべきなんだろうな
星川「そういえば…甲斐田達は?」
山神「手当受けてるよ」
星川「生きてる……?」
山神「生きてる、命に別状もないよ」
星川「よかったぁ………」
フミ「後でお見舞い行く?」
星川「行く!」
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