やってしまった、、、、と思ったところで後の祭り。
血まみれになっていた、、、、
怖い怖い怖い、、、、
アレを守るためだけど、やっちゃった、、、、
け、けど人数が多くて怖かったし、、、、
さもさんならわんちゃん隠蔽してくれたり、、、、
ダメダメ!!
さもさんの経歴に泥塗るようなことしちゃ
凸さん、、、、
凸さんもダメ、、、、
そんな今回関係なのに巻き込むなんて、、、、
でも、、、、でも、、、、
捕まる前に吐露したい、、、、
そうだ、、、、!
通話!
通話なら大丈夫!
震えたまんまの手でスマホを取る。
履歴から凸さんを探す。
昨日も通話していたのだからすぐ見つかる、、、、
繋がった、、、、!
「ねぇ、、、、凸さん。」
「うた、、、、ちゃん?」
ノータイムで返事が帰ってくる。
けど声には困惑の様子が伺えた。
そうだこんないきなり通話かけたと思ったら今にも泣き出しそうな声なのだ。どう考えても困惑させるに決まってる。
「僕、、、、ね、、、、」
紡ごうと思っても言葉が繋がらない。
拒絶されるのが、、、、怖い、、、、
けどあまりに自分勝手すぎる。
勝手にかけて勝手に吐露しようとして勝手に怖がって、、、、
でも言わなきゃ言わなきゃ先に捕まっちゃう。
「大丈夫。ゆっくりでいいから。うたちゃんが話したくなったら言って。」
「違う僕は、、、、僕は今、、、、今言わないと、、、、!」
捕まっちゃう、、、、
せめてせめてこのノートを凸さんに託したいでも、、、でもどうやって?
「うたちゃん今どこいる?」
「い、家、、、、ってだ、ダ___」
余計なことをした。
巻き込みたくなかったでも、、、、
ノートの方に気を取られてて居場所を言ってしまった、、、、
きちゃダメ、、、、
本当に、、、、
本当に惨めな僕を見ないで、、、、
ドアが開く音がする。
そんなに離れている訳でもないが凸さんとの家は反対側だ、、、、
「うたちゃんっ!」
「と、凸さん!きちゃ、、、、!きちゃダメ!」
見られたくない。
怖い。
警察に捕まって下手に思い罪を突きつけられるより、凸さんとかさもさんとかに失望されるのが怖い、、、、
来ないで、、、、見ないで、、、、
じゃない凸さんを逃がさないと!ってかなんで表から来ちゃったの?
「凸さん今裏口から出たらまだ間に合う、、、、!だから、、、、だから!僕に構わないで、、、、!」
「お前、、、、!と、とりあえず隠れとけ、、、、!」
裏口の方に僕が寄せられる
新しい服を押し付けながら
「でも凸さんっ!」
「とりあえず、、、、落ち着け」
「でも僕、、、、!僕、、、、!」
殺しちゃったの、、、、!
怖くて、、、、!
取られそうで、、、、!
「まず何があった。いくらうたちゃんでも理由なしにやるなんて、、、、」
「僕の、、、、僕達の、、、、!」
僕の夢の種。
僕の宝物。
ちっちゃい時3人で笑いあっていつかこんなゲームで遊びたいね。って言ってついにかないそうになっているゆめのタネ。
それが、、、、
それが取られそうで、、、、!
それでそれで、、、、!
全部言葉にならなかった。
でも全てを察したような顔になる。
流石は幼なじみこんな無口で感情がそうそう分かりにくいような僕でも簡単に状況を察することが出来る。
「集団規模で、、、、襲われて、、、、それで、、、、それで、、、、!」
ようやく言葉になった、、、、!
せめてちゃんと伝えて、、、、
ニグさんに届けて欲しい。
きっとあの人なら、、、、
あの人ならかろうじで行ける、、、、!
「わかったわかった。とりあえずお前は逃げろ。」
「で、でも、、、、!」
それじゃどっちにしろ僕じゃ捕まっちゃう、、、、
「まだ猶予はあるだろ?」
違う!
でも、、、、
でも
言葉にならない。
「凸さんは!!!凸さんはどうするの!!」
「俺が、、、、肩代わりする。」
えっ______
なんで?
なんで?
いつもみたいに惨めだねぇって煽ってよ、、、、
過剰な攻撃だって言って呆れてよ
ヴァカめって言ってよ、、、、
凸さんが、、、、
凸さんが肩代わりするなんて望んでない、、、、
「そんなことしたら、、、、!!」
「お前、、、、お前だけまだ夢叶ってねーだろ?」
それはそうだ、、、、
でもこんなことで凸さんのこと棒に振る訳には、、、、
あとさもさんにバレたら、、、、
警官であるさもさんと肩代わりした凸さんが鉢合わせてしまったら?
「、、、、でもそんなことだけで凸さんの人生棒に振るなんて、、、、!」
「はいはいつべこべ言わず。お前の、、、、俺たちの夢。託したぞ。俺が変わっとくからお前は別のもんに着替えて逃げろ。」
半ば強制的に裏口から追い出される。
僕は元々の私服を来て逃げ出した。
最後コソッと家を見ると血濡れた私服を凸さんが来ていてあたかも犯人を装っていた。
罪悪感がわく。
警官であるさもさんと恋人なのに凸さんを犯罪者にしてしまったこと。
ちゃんと話せなくてノートをニグさんに渡してと伝えられなかったこと。
そもそも凸さんに電話をかけてしまったこと。
ごめんなさいごめんなさいごめんなさい
僕はひたすらに走って走って逃げ続けた。
僕はとりあえず行くあてもなかったからニグさんの家へと駆け込んだ。
「ニグさんっ!!」
「う、うたいさん!?」
「僕、、、、!凸さん、、、、!凸さんが!」
「ふぇ!?凸さんがどうしたんですか!?」
ここでも上手く言葉にすることが出来なかった。
あぁなんて無力なんだろう。
「、、、、と、とりあえず凸さんがヤバそうなのはわかったのでさもさん呼びますね?」
「だ、ダメ!!」
「さ、さもさんダメならべるさんか、、、、」
こうしてそのあとべるさんが来たのだった、、、、
「お、お邪魔します、、、、う、うたいさん大丈夫?」
何とか何とかいつもの調子で落ち着く
そしてポツリポツリと話し出す。
「うたいさん、、、、」
「うたいさん、、、、」
「ちゃんと、、、、ちゃんと話してくれてありがとう、、、、」
「僕のこと、、、、突き出さないの?みんなみんなも捕まっちゃうかもなんだよ、、、、?」
「きっとここでうたいさん突き出したとして凸もりさんの意志を折ったことになりますからね。」
「それに、、、、凸さんから託されてるんでしょ。」
「、、、、うん。」
ーーーーーーーーーー
しばらく僕はニグさんの家に居座っていた。
今回、、、、僕がやったことは結構やばかったらしく裁判だのなんだのが早急に行なわれていてあれよあれよと最高裁まで行ってしまった。
僕は何とか重い腰をあげて裁判を見に行っていた、、、、
言い渡されたのは
死刑宣告______
世界が壊れたような音がした。
会わなきゃ、、、、!伝えなきゃ、、、、!ちゃんと凸さんにごめんなさいって言わなきゃ、、、、!
こうして僕は凸さんの面会へと行くのだった。
ーーーーーーーーーーーー
「凸もりさんの面会希望者です。」
優しそうな人が対応するそして、、、、
「うたいさんですか、、、、さぁーもんに来たから面会室に連れて行けと伝言しといてくれ」
と優しそうな人が他の警官?達に伝言を頼んでいた
さぁーもん、、、、?
まさか、、、、!
凸さんの看守は、、、、さもさんなの、、、、?
ーーーーーーーーーーーーー
「面会の準備が整いました。中にいますのでどうぞ、、、、ってあっ、、、、うたいさん、、、、」
「ど、どうも、、、、」
き、気まずい、、、、
でも、、、、
すごく泣き腫らしたような目をしている。
そうだよね恋人が死刑とか耐えらんないよね。
「凸さんっ!!!」
「うたちゃんお前、、、、!」
「来んなって言ってるのはわかってるでも、、、、でも、、、、それでも、、、、」
「お前の存在がバレたら、、、、俺たちの、、、、お前の夢が、、、、」
「でも、、、、でも、、、、!凸さんの看守はさもさんで、、、、」
「さもさんは、、、、凸さんの、、、、彼氏でも、、、、あるでしょ?それなのに、、、、」
「、、、、」
「うたちゃん。俺はもう時間が無い。」
「やめてっ、、、、!わかってる、、、、わかってるんだよ、、、、でも!」
僕じゃどうにもできない、、、、
でもでもほんとにこんなことになってしまった事実を変えたくて、、、、!
凸さんが呆れたように口を開く
「お前が死ぬほど罪悪感に駆られてるのもわかってる。むしろ申し訳ないことしてるとも思ってる。ただ、、、、俺たちの最初で最後の3人の夢。叶えられるのは、、、、お前だけなんだよ、、、、それを押し付けるようなことをあんまりしちゃ行けないとも思ってる。でも、、、、俺からの、、、、最期のお願い」
凸さんはお人好しだ。
いつも自分優先かのように振る舞うけど実際はちゃんと周りを見てるし、自己犠牲だってしてしまうぐらいお人好し、、、、
ほんとにこういう時までしなくていいんだよ、、、、バカ、、、、
「わかった、、、、凸さん、、、、きっと僕はもうここに来れない。」
「あぁ分かってる。」
これ以上居たらきっと僕が僕でも保てなくなる。
だからだからもう、、、、
終わりにしよう。
「幼なじみとして、、、、大好きだった凸さんいなくなるのは、、、、寂しいな、、、、」
「そんな事言うなよ。凸さんはうたちゃんの心の中にいんだから」
いつもなら「気持ち悪い」と言って片付けてしまう言葉。
でもでも僕の心に今日はずっといたいくらいに反響する。
その言葉に僕は罪悪感の海に溺れて、頷くことしか出来なかった。
僕って最低だ______
ーーーーー
それから2日だろうか11時頃速報のニュースが入った。
たまたまニグさんが仕事が休みで一緒にテレビを見ていた。
「本日死刑囚死刑執行、、、、!」
「これって、、、、」
考えるだけで身震いする。
「この国ここ数年死刑囚が出てなくて死刑が行われたということは、、、、」
わかっていた。
わかっていたけど受け入れられない。
全部自分のせいなのに。
「あっ、、、、」
頭痛がする。
吐き気がする。
刃物を入れた時の感覚と映像がフラッシュバックする。
気持ち悪い、、、、
「うたいさん!?」
死にたい、、、、
けど、けどやらないと、、、、
凸さんを殺しちゃった僕はせめて、、、、
やらないと、、、、
「うたいさんしっかり!!もう休んで!!」
僕と違ってしっかりしたニグさんの体が僕の体を持ち上げる。
もう気分が悪すぎてこの後は意識がなかった。
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