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瑠衣の身体を抱き竦めながら腰を突き上げ続け、侑は絶頂へと駆け上がる。
「ぐっ…………イッ……くっ…………はぁっ——」
彼女の肢体を突き貫くと白濁が避妊具越しに放たれ、瑠衣の中へ注がれていく。
呆然としている彼女の首筋に顔を埋める。
残滓が全て吐き出されても、侑は身体を結び付けたまま、瑠衣を抱きしめていた。
白磁の首筋の感触を楽しむように、唇を這わせ続けている侑。
「せ……せんせ……」
瑠衣が艶めいた声音で侑を呼ぶと、彼は自身を引き抜き、避妊具の処理をすると、上着から更に避妊具を取り出し、傍らのテーブルに置いた。
惚けた表情のままで夜景を見ている瑠衣に近付き、そっと抱きしめる。
腕の中に包まれている小さな身体が、ビクリと震えたような気がした。
「先生……?」
おずおずと侑を見上げる瑠衣の瞳は潤み、真っ直ぐにこちらへ眼差しを向ける彼女が綺麗だ、と侑は感じていた。
「さっき、お前が言ってただろ? 今夜だけ『九條瑠衣』として抱いて欲しい、と」
今夜だけでなく、この先も彼女を『九條瑠衣』として抱きたい。
俺だけに向けているこの懇願するような眼差しを、独り占めしたい。
いっその事、俺だけに抱かれていればいい——
侑は、こんなに強い独占欲の持ち主だった事に、自身でも驚いていた。
かつての恋人、島野レナに対しても、こんな感情を抱く事はなかった。
(俺は…………あの娼館でコイツと再会してから……惚れていたのかもしれない。こんな事、誰にも言えない事ではあるが……)
緩みそうになった表情を引き締め、侑は瑠衣の顎に手を掛け、上を向かせた。
「それとも、娼婦の『愛音』として、俺のオモチャにされたいか?」
侑が嫌味っぽい笑みを見せながら瑠衣に問い掛けると、彼女は視線を絡ませたまま、微かに首を横に振っている。
「なら……」
侑は瑠衣をしゃがませ、肉塊を目の前に突き付けた。