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「くっ…………そろそろ……イキそう……だ……」
侑に吐精感が襲い、顔を顰めながら言葉を漏らす。
「九條……俺を見ろ…………俺だけを……見ろ……」
「っ…………先生……せんっ……せ……ぃ……んあぁっ……あんっ……」
彼女の中で荒々しく擦り続ける剛直が気持ち良くて、気が狂いそうになってしまう。
瑠衣は彼の瞳を捉えながらも艶声を上げ、身体を弓形にさせて硬直させた。
「ああぁっ……せんっ…………せんせっ……ダメダメっ……んあぁっ……イッ——」
瑠衣の身体が弛緩し侑に倒れ込むと、彼は更に繊麗な肢体を抱き寄せ、腰を突き上げた。
「ぐっ………っ……はぁっ…………くっ——」
薄い膜越しに注がれていく、夥しい量の白濁の熱。
不意に惚けた表情のままの瑠衣に影が覆われると、侑が彼女の唇を塞いでいた。
「んんっ……んふっ…………うぅっ」
今まで侑とセックスはしても、キスだけはする事がなかった。
繋がったまま、彼の吐精が続いている中で交わすキス。
(今夜だけ……いや、今だけでも……先生の唇の感触…………焼き付けておきたい……)
嬉しさと切なさを感じながらも、瑠衣の胸の奥にジワリと湧き上がる、甘い痛み。
彼の舌が瑠衣の艶やかな唇に割り込み、舌を絡ませ歯列をなぞる。
角度を変えながら深くも長い口付けは続き、リップ音だけが部屋に響く。
気が遠くなりそうなほどにキスを交わした後、彼が瑠衣の下唇をそっと食み、ようやく唇が離れた。
「先生……?」
「……今夜は…………特別だろ?」
言いながら侑は唇の口角を片側だけ吊り上げた笑いを見せた。
この日の夜、瑠衣は侑に何度も抱かれた。
夜景の美しい窓際で、ベッドの上で、バスルームで。
瑠衣は彼に指先、唇と舌で幾度も導かれ、艶声を上げ続けた。
彼が持参した小型パッケージに入っていた避妊具を全て使い切るほど、彼女は夜明け近くまで抱き尽くされたのだった。