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管野アリオ
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季節は移ろい、外出するにもコートが手放せない時期となった。
この日の午前中、瑠衣は月に一度の検査の結果を聞きに行くため、オーナーの凛華と産婦人科へ来院していた。
ここの産婦人科は評判が良く人気の産婦人科であり、瑠衣が来院すると、いつも混雑している。
「やっぱりこの検査結果を聞く時って、毎回ドキドキしますよね……」
瑠衣が不安げな表情でポツリと言うと、凛華はあっけらかんとしながら答える。
「まぁあんたはいつも問題なしって言われているし、今回も大丈夫じゃない?」
「だといいんですけどねぇ」
「そんなに不安?」
「検査結果を聞くまでは、いつも不安になりますよ〜」
二人で雑談していると、看護師から瑠衣が呼ばれ、診察室へ入っていく。
「今回も特に異常は見られませんでした」
検査担当をした医師は、このクリニックの院長先生だ。
瑠衣が娼婦として仕事を始めて以来、検査は院長先生が受け持ってくれている。
「良かった! ありがとうございます」
「他、何か気になる点などありますか?」
「いえ、特にないです」
「ではまた一ヶ月後に検査しましょう」
「はい。ありがとうございました」
診察室を出て待合所にいた凛華に異常なしだった事を報告する。
「良かったじゃん。もうお昼も近いし、ランチして帰ろうか」
「やった! もちろん凛華さんの奢りですよね?」
瑠衣がニヤリとしながら凛華を見やると、しょうがないなぁ、と苦笑しながらクリニックを後にした。
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