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side.ヒスイ
僕が今どこにいるのか。
お母さんはどこにいるのか。
そんなの誰もわからない。
わかるのは、し線だけ。
誰かのし線がずっと僕を焼いている。
多分同い年くらいだと思う。
おどろいてるような、そんな感じの目で見ていると思う。
僕は気配を感じやすいから、それぐらいはわかる。
せまいろじうら。
つう行人はほとんどいない。
まよなか。
雨がふりはじめるにおいがする。
ペトリコールというらしい。
どこかから感じるし線。
ここはどこなんだろうか_
足音。だれかの声。
きいたことがあるような、ないような。
角や羽をしまった方がいいのだろうか。
目をあけていいのだろうか。
でも、目がひらかない。
近くにいるのはだれなんだろう。
わからない。
でも、なんでこんなにしん近感がわくんだろう。
なんか、ねむくなってきた。
でも今ねたら僕…しん……
「お前が、雲河、ヒスイ…なのか?」
次回:しらないひと?