テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
「我々にとって何か役立つことを教えてくれないか、アダム?貴様のような王国騎士団への武器納入業者なら仕入れられている情報があるはずだ。」
俺はアズールとして店の奥、つまり従業員のみの空間であり、武器を作るための炉や既に完成してはいるがまだ店頭に並んでいない武器や王国騎士団などの大口顧客向けの納入武器が入った箱がある場所、で話をする。
「王国騎士団との契約は増加しました。その過程で気になる情報も勿論手に入りました。王国騎士団のグリズリーズ騎士団長に対する不満が拡大しているようです。」
「それは当然だろう。彼に実際に能力があるわけではない。便宜と形骸化した伝統による任命であり、全くの無意味だ。騎士団においてはアラン・パンタナールは比較的人気か?」
「ええ、そのようです。」
「理解した。貴様はいつも有益な情報をくれるし、最高の剣を我々に納入する。毒が塗ってある新しい短剣はいつできる?」
「明日の午後には納入できますよ。」
「伝えておく。そしてアダム、ギルベルトの剣筋の特徴は?」