テラーノベル
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唯一、豪が気になる奈美の一部分。
それは彼女が自分を必要以上に卑下するところだ。
豪に愛されている事にもっと自信を持ってもらいたいが、良く言えば、奈美は謙遜するという事。
これから先、もっともっと彼女に愛を注ぎ込んでいけば、少しは自分に自信が持てるようになるだろう。
「生涯の伴侶として俺が決めたのは奈美なんだ。それに、女性を俺の実家に連れていくのは奈美が初めてだし、うちの両親は大歓迎だ。だから奈美。自分を卑下するような言い方はもうやめて欲しい。奈美の長所は、俺が一番よく知っているんだから」
彼の腕に包まれながら、彼女は穏やかな笑みを見せる。
慈愛に満ちた奈美の微笑みは神々しく、尊い。
「豪さん。私、学歴も恋愛経験も全然無くて、おまけにフリーターだし、コンプレックスの塊だったの。でも豪さんは、そんな私をいつも尊重してくれて、すごく嬉しかった。ありがとう。あんな出会い方だったけど……私、豪さんに出会えて良かった……」
「俺も……奈美と出会えて…………本当に良かった……」
奈美の生い立ちに少し触れた事で、豪は、ますます彼女を幸せにしたいという想いが強くなっていくのを感じた。
「奈美。ここで…………俺と一緒に暮らそう」
「はい。よろしくお願いします……」
彼は彼女に覆い被さり、唇を塞いだ。
豪と奈美のクリスマスイブは、まだ終わらない。
彼女の全てを愛し尽くし、白磁の身体中に赤黒い華を植え付け、咲かせ続ける。
「ご……豪さん…………キスマーク付け過……ぎっ……んあぁっ…………ああっ」
「奈美は俺の愛しい女でもあり……俺の妻になる女だろ?」
言いながら奈美の濡れた秘部に顔を埋め、丹念に花芯を舌先で愛撫する。
膣から溢れるトロリとした甘露を存分に堪能した後、避妊具を取り出し、肉塊に装着させた。
しとどに濡れた彼女の秘部に最奥まで挿入させると、奈美を強く抱きしめる。
——何があっても、奈美だけは二度と離さない。
改めて豪の心に誓い、彼女を抱きしめる腕に力を込めた。
「奈美。これからの人生……二人で一緒に歩いていこうな?」
「豪さん。これから先の長い人生……あなたと共に歩んでいきます……」
「奈美…………俺だけの……最愛の女……」
美麗な顔に浮かんでいる小さな花弁を、そっと食む。
時間が過ぎゆく事も忘れ、豪と奈美は繋がったまま、気の遠くなるようなキスを交わし続けた。