テラーノベル
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ライブが終わって、
歓声も、光も、全部遠くなったあと。
静かな楽屋で、僕はひとり、座り込んでいた。
「……変わりたいな」
ぽつりと呟く。
今日みたいな自分は、嫌だった。
ちゃんとできなかった自分も、
見抜かれてしまった弱さも。
全部、変えたいと思う。
でも。
「……でも、変わりたくないな」
すぐに、もう一つの気持ちが出てくる。
無理に強くなることも、
無理に笑うことも、
それが“本当の僕”じゃなくなる気がして。
否定されるのは苦しい。
でも、
そのたびに感じるものまで
消えてしまったら、
それはそれで、
何か大事なものを失う気がした。
膝に額をつけて、目を閉じる。
思い出すのは、
今日のステージ。
強くなくていい。
完璧じゃなくていい。
ただ、
そっとね
ずっとね
見ていて欲しいんだよ
それはわがままかもしれない。
でも、
取り繕った誰かじゃなくて、
揺れてるままの僕を、
ちゃんと見ていてくれる人がいるなら。
それだけで、
もう少しだけ、
ここにいていい気がした。