「なー、俺のどこがダメだと思うー?」
「大将、大根下さい」
「紺野ちゃんの事、こんなに好きなのに……」
「あと、玉子とちくわ」
「どうしたら伝わるんだ、俺の深い愛……」
「牛スジとこんにゃくと……大根2つ」
「おい、聞けよ!大根ばっか食べやがって!」
酒が入り、普段の倍うるさい桐山さんが、さっきから同じ話を繰り返している。
「食べないんですか?美味いですよ、大根」
みやが家で、友人たちとクリスマスパーティをしている間、俺はこうして桐山さんと二人、強面の大将がやっている美味いと評判のおでん屋に来たという訳だが……
早くも帰りたい俺の皿から大根を盗った桐山さんは、ボソリと呟いた。
「紺野ちゃん今頃、何してるのかなぁ?」
「気になるなら、連絡すればいいじゃないですか」
背中を押した訳ではない。
桐山さんの事だから、いざって時に怯んで諦めるだろうと思っていたのに、この言*******************
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